Michael Kenna: Images of the Seventh Day
- 作者: Sandro Parmiggiani
- 出版社/メーカー: Skira
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: ハードカバー
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プロが出版している写真集を初めて自分で買ったような気がする。
普段から写真ブログなどでアマチュアの人の写真を見ているけれど、プロが出版した写真集を買って読む意義というか価値はやはり多いと思った。
- 主題がある
- 基準線となるクオリティが高い
- 作品が大量にまとまっている
アマチュアとプロは、最高値ではなく最低値によって隔てられる、という言説を割と信じており、つまりアマチュアでもプロが発表した一作品に劣らない作品を発表することはありえるとは思うが、それほどのレベルの作品を安定して出せないというところがアマチュアの (主に力量に関する) 限界なのかなあ、と思う。
写真ブログの様な体裁だと主題は散漫になりがちだけれども、写真集はなにがしかの主題によって貫かれている。
また、写真ブログはストリームであり、およそ作品はそれぞれ独立しており個であることが多い。一方で写真集はスナップショットであり、群であると言える。
主題によって貫かれた群としての写真集は、複数の作品からなる組写真的表現も含んでいる。
モノクロ、長時間露光、といった要素技法にも興味が湧いた。
長時間露光は、動き続けるものの輪郭を壊して、留まり続けるものだけの輪郭を残すことで、静と動を対比させるのだなあ。
写真というメディアの性質をよく表している技法だと思う。
マイケルケンナの“Images of the Seventh Day”読み終わった。写真集として出版されている写真集を読むのは初めてだったけれど、学びが多いというかやっぱプロの撮る写真だなあ、と思った。細かい綻びが目に付かなくて説得力がある。
— ♨️ (@aereal) 2014, 5月 26
組写真の手法みたいなものが見えたような気がする。ひとつのモチーフを繰り返す、みたいなやり方とか。モチーフもいろいろあって、暗部と明部のパターンのような抽象的なものまである。
— ♨️ (@aereal) 2014, 5月 26
あとモノクロ写真ってシャドーで引き締めるものという印象が強かったけれど(たぶん)フィルムで撮られたモノクロ写真を鑑賞してみると、むしろハイライトの階調が豊かであることで画が引き締まるのかなあ、と思った。
— ♨️ (@aereal) 2014, 5月 26
よく知らなくて説教くさくない写真家の写真集どんどん集めよう、勉強になるし、眺めておもしろい
— ♨️ (@aereal) 2014, 5月 26
Michael Kenna: Images of the Seventh Day
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