この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

季節の変わり目のせいか、頭痛と吐き気がひどくてぐったりしながら寝た。

体がだるくて、シャツを脱いで一休み、ジャージの下を脱いで一休み、上下それぞれ着替えて一休み、布団をおろして一休み、敷布団を敷いて一休み、といった具合だった。

とにかく寝れば治るから、と布団に入った。横になるといくらかましだったけど、寝返りをうつとよくなった体調が悪くなって、また回復したころに寝返りを打ちたくなる、という地獄みたいな半時間だった。

だんだんまどろんでいくうちに、一人暮らしをはじめてからひどい食生活をしていることに気がついて、さめざめと泣いた。いまは若さでなんとかなっているのだろうけど、そのうち無理もきかなくなってどんどん荒んでいくんだろうな、とおもうと涙が止まらなかった。さっさと死ねばいいとおもっているけど、まともな死に方で死にたいとおもっている、ろくな死に方はしたくない。

「健康に生きる」「よりよく生きる」というのはつまり「健康に死ぬ」「よりよく死ぬ」ことなんだなあ、とおもうとなんだか皮肉めいていておもしろかったけど、体調はよくならなかったし泣きながら眠りについたみたいだった。