映画『恋は光』を見た感想 (ネタバレあり)

happinet-phantom.com

映画『恋は光』を見た。ついさっき見た。とても好きな作品で、だからこそ自分の中での期待値が青天井に高くそれを越えることは並大抵のことではないだろうと思い見るつもりはなかった。

しかし同じように原作を好きだという知人のid:Pasta-Kがこういうツイートをしていて考えが変わり、即日見ることにした。

blog.pastak.net

結論:

  • 120分にまとめるため等の事情による改変・アレンジは見受けられるが、全体に原作への敬意が感じられ総合的には受け入れられた
  • 作品の新たな側面を提示するという意味でとても理想的なメディアミックスだと感じる
  • 個人的な思い入れ・感情の面でも非常に満足した

以下、ネタバレありの詳細な感想。



メディアミックスとしての感想、と結末の感想の2つについて書く。

120分に収めるためにもはやアレンジは避けようがなく、もっといえば何を削ぎ落とすかを迫られていた。

映画では物語の中核から宿木を外すことで3人の関係性描写の熱量を減らし「憧れの恋」か「慈愛の恋」かという構造を導き、物語をシンプルに見せたと思う。 この点、宿木は割を食ったともいえるが、原作を読み返すとやはり描写の点で一歩引いた存在だったという印象はあるのでより強調しただけの結果ともいえそう。

キャスティング・演技もとても良かった。主要登場人物がみな文語調で喋るしかなり外連味が強く、アニメならともかく実写となるとかなり不安のある作品だったが、蓋を開けてみれば嫌味がなくて期待を越えた。

特に西条と北代は重要で、西条はわかりやすくめんどくさそうな人間性をしているが、しかしとっつきにくいと思われてはいけない主人公だし、北代は中盤までの底の見えない飄々とした態度と央に光っていることを指摘されて以降の動揺を隠せない様とがうまく届かなければ魅力は伝わらない。

特に西野七瀬の北代はよかった。とにかくよかった……。安易に涙を見せる演技はさせず劇中で一度も泣かなかったのはよかった。 めんどくさい台詞回しの多い北代だけどキャラクターに言わされている感もなく、原作でも特におしゃれで服装や髪型をころころ変える彼女の装いに耐えられたのもさすがは元アイドル、かもしれない。 *1

さて北代。結末について。原作において西条は東雲と付き合うことにした。宿木と北代は「略奪もよくある話だから、覚悟しておけ」というニュアンスのことを言って一応は東雲とくっつきつつも二人の関係も絶対のものではないと示唆することでいわゆるルート確定には最大限考えを巡らせた結末を迎えた。

映画では、西条は東雲への恋心は変わらないとしつつも「憧れだ」と評し、北代への思いは「何と言ったらいいのかわからない」とし「好きだ」と言い、くっつくことになった。

正直、id:Pasta-Kの感想を見た時からそういう展開はあるのか?と予想しており、結果的にはそうなったのだが、見ていて信じられないような気もした。

d.aereal.org

とにかく「恋とは何なのか」を突き詰めたラブコメとして非常に意欲的で楽しい作品でした。今生の北代さんに幸がありますように。

原作での北代さんは言ってしまえば、西条が 北代が向ける感情が何なのかを理解しきれなかったから恋愛対象にされなかった のだと思っている。 つまり同じ土俵に立つチャンスを得られぬまま原作の範囲ではその立場を変えることができなかった。

が、映画では西条が同じ土俵に上げ、最終的には「ふと (北代の) 顔が思い浮かんだ」ことで北代との関係を望んだ。

自分はこの結末をご都合主義だとは感じなかった。ひいては原作から「恋」にはいくつかの種類があることが示唆されており人物たちもみなそれについて議論を交わしていた。 ただそれらすべてを知る・理解しているかどうかでしかない、というだけの話だったと思う。

そして映画では西条は北代の気持ちを「恋」だと理解するのに足るものを得て、また自分の気持ちも「恋」だと理解した、ということに初見では違和感を覚えなかった。 つまりそれを説明するに足る情報を自分は得たと感じている。が、それが何だったのかは思い出せない。また見る必要があると思う。

原作を読んでいたときからとにかく北代さんには幸せになってほしいと思っていて、それが最高のかたちで実現してしまい不都合を補完してしまっている可能性はかなり高い。

だから北代さんは今生で救われてほしい会としては満足だけれども『恋は光』ファンとしての評価はいまのところ保留としたい。

ただ、少なくとも当初、自分が懸念していたような実写メディアミックスのよくある失敗は十分に避けられているどころか、作品の新たな解釈を提示するという意味ではとても価値ある映画になったことは間違いないと思うので、原作を愛していた人にはぜひとも勧めたい。

*1:ちなみに東雲はアニメや漫画でも実写でも「わかりやすい」キャラクター性をしていると思うので、あまり不安はなかった。

MAZDA3のステアリングを交換

定期点検時に申し出たステアリングを交換してもらった。

refs. MAZDA3 定期点検 - 『言葉を吐く』

MAZDA3のステアリングはグレード共通の標準装備として本革巻きになっているが、これはハンドクリームや消毒用アルコールに侵されて痛みやすい問題があるそう。 自分の個体は右の握りの部分が毛羽立った。

現在は対策品が用意されていて、証期間内だったので無償で交換してもらうことになった。

いつの生産分から変わったのかは知らないが、未対策品であっても交換はしてもらえるのでディーラーに確認するのがよさそう。

京都へ日帰りドライブ

時雨のライブが大阪であるので車で関西まで。サンダーバードに乗っても良かったけれど、だいぶ運転にも慣れたしこれからもライブだなんだで関西に来る機会は多そうなのでひとつ車移動の経験を積みたいと考えた。

午前中に家を出て昼過ぎに京都に着く。ライブは大阪だけど、大阪市内の都市高速を走る気持ちはまだないし、京都をぶらつきたい気持ちもあった。

駐車場の発券機に近付きすぎてホイールを擦った。ちょっと遠いなと思って近付けたもののアプローチアングルが悪くて左に舵を切らないとぶつかるなーと思い、チケットを手にしてから舵を切ったらゴリゴリという音がした。 360°モニターはつけていたけれど、フェンダーにばかり意識が向いてホイールの位置まで頭が回っていなかった。

あのまま一旦後退してから舵を切っていたら無事だった可能性があるけれど、後ろにEクラスがいてちょっと怖くて日和った。

停めてから一応確認したけれど擦ったのは右のホイールだけだった。タイヤにも跡は付いていたけれど裂けたり傷はなかったのでパンクのおそれはないと判断した。 フェンダーその他にも傷は認められなかった。不幸中の幸いといえる。

昼はカマル。ちょっと歩いて京都御苑を散歩してから京都駅からJRに乗って大阪へ。意外とちょうど良い時間になっていた。

地の果てみたいなところにあるZepp Osaka Bayside. 1年半ぶりの時雨。いつものSE. 8月の追加公演も、たとえこの大阪の果てみたいなライブハウスに這ってでも来ようと思えた。

阪急に乗って京都に着いた時には21時すぎ。京都にいた時でもいつも混むので足が遠ざかったすがりに久しぶりに来た。 ラストオーダー間際だったので他に客はいなくてゆっくりできた。なんと券売機がキャッシュレスに対応してカードで決済できた。すごすぎる。

帰り、駐車場の料金をモバイルSuicaで支払うためにチャージしようとしたらなぜかいつも使っている楽天カードで決済できなくなった。 ググったところによると、決済者情報を登録すると1営業日くらいで通るようになるらしいが、そんなのは待っていられなかった。ATMの稼動は日曜日の21時までで現金の持ち合わせもない。

ATM情報|ソニー銀行(ネット銀行)

なんとか銀行のデビットカードを新規に登録したらそちらは大丈夫だったので無事にチャージして支払いを済ませた。 やけに駐車場でトラブルに遭うことが多い。

22時すぎに御池を出て帰路に着く。疲れもありけっこう眠くなってきてしまったのでノロノロと80km/h行かないくらいで走った。車通りがほとんどなくて都合がよい。 途中、滋賀のSAで豆から挽いている様子をカメラで中継してくれる自販機でコーヒーを買った。

疲れはしたけれど、他にはトラックくらいしか走っていなかったのでだいぶ気は楽ではあった。

家に着いたのは2時すぎで休憩時間を差し引けばわりとGoogle Mapsが予想したくらいの時間に着いたので、なんだかんだコーヒーを飲んでからは100km/hは出していたっぽい。

終電を気にしなくて良かったので、ゆっくりすがりに寄ることができたりもしたけれどものすごく疲れたし危ないので京都まで行くなら1泊はしたいなと思った。

新穂高ロープウェイ

Twitterでアンケートをとったら東というお告げが出たので金沢から東方向に向かって新穂高ロープウェイに向かう。

尾の沼公園、古川 - 『言葉を吐く』

尾の沼公園に向かった時と同じルートで富山から下って岐阜に向かう。途中でカミオカンデの神岡に寄って休憩して向かう。

前に来た時は第一駐車場に停めたけど、今回は第二駐車場に停めた。