騒やかな孤独

よくコロナ禍以降の気軽に外出できない、他人と接触できないという状況を指して「日常が失われた」「もうあの日常は戻らない」といった表現がされることがしばしばある。孤独が強化されたとも。婚姻や出産件数の変化が絡めて語られることも多い。

人それぞれにとって常が何であるかは違うであろうことは前提として、それでも自分は社会生活の本質が変わったわけではなくむしろ表層が取り払われたような気がしている。

 

本来、他人とのあいだになんらかの壁がありあらゆる活動において距離があるのが自然で、隔てるものが限りなく小さい関係こそが特別であり親密さの証だとされてきた。

むしろ今までその親密さの価値が損われども検められることがなさすぎた。少しばかりの繋がりで安心してしまう。

その薄く広く覆う膜のような関係性で孤独に蓋をしていた人たちにとっては、今の状況は確かに地盤を失ったようなものかもしれない。けれども、この感染症を過去のものとできたとしても日々の底にある孤独を克服したことにはなりえない。

 

久しぶりに会う知己を前にして、以前は盛り上がれた話題で同じように話せるだろうか、自分の考えが過不足なく伝える語彙を自分は持っているだろうか、変わってしまった・あるいは変わっていないお互いを前にして無意識の内に失望してしまわないだろうか、好きだった誰かを前にして冷めた気持ちに気付いてしまわないだろうか、とかそういった葛藤はきっと10年後も変わらずつきまとう。

何も磐石なものがない中で暮らすことに恐しさと嫌気を抱くことは変わらないんだろう。

 

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若者たちの孤独のありかた

「デジタルネイティブ」と呼ばれる若者たちは、インターネットを通じ対面でないコミュニケーションを使いこなし、常にたくさんの誰かと繋っている環境に身を置いている。しかしながら、対面でないコミュニケーションは、対面のそれに比べ非常に情報量が制限されているので、お互いの本心を、その底のほうから伝えあうには不十分である。すると、たくさんの誰かと繋っておきながら、心の底からの思いを誰にも話せない、薄くて広い、賑やかな孤独を味わうことになる。

この賑やかさのせいで、普段の生活では孤独感を忘れがちであるが、自分はそれを良いと思っていない。深く強い孤独が人間生活であるということをちゃんと認識すべきであるのに、賑やかさで紛らわしながらの浅く弱い孤独に無自覚であるというのは、直感的ではあるが、大変に残念なことに感じるからだ。

そういう思いの中で、自分は、見た人が「孤独」を認識できるようにという思いを持って、写真を撮った。

無人のポートレイト

ふと視野を広げたときに眼に写りこむ人がいる。誰もいない場に人の幻影を見るというのは、例えばそれが懐しさに起因するのであれば、記憶の中にある風景でしか幻影は現われないはずである。しかし実際には、全くの新しい場所でも、ないしは全くの新しい場所のほうが、幻影は現れる。新しい場所のほうが、自分に関係しているものが少ないからだと分析し、自分はこの幻影は孤独の射影だと考えた。

作品は鑑賞者の思いの入れ物であるべきだと考えている。この作品を見て、鑑賞者が自分の作品を作ろうと思えるようなものを作りたかった。写真の中にいる幻影は写真には写りこんでいない。それは鑑賞者の中にあるからだ。鑑賞者にはそれぞれの幻影を写真にあてはめ、自分の追いかけている幻影の存在に気付いて欲しいと考えた (すなわち、自分の孤独に自覚的になること。孤独は作品制作の第一歩であると考えるからだ)。自分としては、人を撮っているつもりであるから、人が変数になっているポートレイトのつもりで撮影している。

写真は絵画とは違い、必ず、実在する風景をそのまま写しこんでいるから、鑑賞者は見た幻影を単にファンタジーとして片付けにくいだろうと考えた。これらが写真である意味は、鑑賞者に自分が感じた思いに対しいい訳をできるだけ与えないためである。

そこに誰かがいた #1 - 2011

元気があったりなかったり

全店舗休業のお知らせ | Oriental Brewing

先週の土曜日に月末だしごちそうしちゃおう〜と思ってBistro Orientalに行こうとしたら真っ暗で無期限休業と知った。しかもOriental Brewingの系列すべてが無期限。

他のビアバーとか居酒屋がどうか知らないけれど、最近はワイワイガヤガヤワハハと声を出す客もおらずゆっくりさっと飲んで食事できてクリーンだったからたまの楽しみになっていたのでけっこうショックを受けた。

無期限休業というのは、緊急事態宣言の延長を見越した上で再開時期をストレッチさせやすいようにあえて明言しなかっただけだっていうのはわかっているけれども、先行きが見えないことがひとつ増えてしまってがっくり来た。

クロスゲート金沢の1Fにクラフトビールやワインが並んでいる店があったのでそこで良さそうなビールを買うことにした。

いくつか買った中ではOffshootの4が気に入った。

Offshoot 4 / フォー – Antenna America

Hazy DIPAで、HazyのまろやかさとダブルIPAの苦さが良い感じで好き。DIPAだからかちょっとアルコール度数も高い。甘すぎず苦すぎず。

ネックはアルコール度数が高めなのと、ほぼ500ml缶なので飲み切るのが大変、ってことくらいかも。公式のショップでは現在売り切れているので、またクロスゲートに買いに行こうかな。

 

仕事も最近あまり元気が出ない。4月はほとんどコードを書かなかった。メンター業と計画作りのための調査、たまに書き物・調べ物というかんじ。

チームに相談しているけれど、やっぱりモチベーションが上がらない。やっている仕事が嫌というわけではなくて、ソフトウェアビルディングに直接関われていないっていうのがつらい。

そういう話をしたら同じ部の別チームの人から「我々みたいな部署はどうしても貯金を切り崩すことになりがちなので、スキルを高めるチーム目標を設定している」っていう話を聞いて得心が行った。

探究

エキスパートチームがエキスパートチーム足るためには、その説得力を裏付けする専門性を養い続ける必要があります。 プロダクトの価値や開発品質の向上を目指し、フロントエンド領域において技術調査・検証を行い、プロダクト開発への導入を推進します。

Classiにフロントエンドエキスパートチームを作った話 - Classi開発者ブログ

なるほどなと思い、先々週くらいからRustのチュートリアルを始めた。

新しい言語を学ぶのは久しぶりのような気がする。若干の型パズル要素があるのは楽しいな! そういう意味ではScala 3はけっこう変わっているしリリースされたから気になる。

こういうことを考えていた。なにか作る時が一番楽しい。ものができあがったらもちろん最高だけれども、作る方法・手段について考えているだけでも元気になれる気がする。

 

教習所生活はついに無線教習にやってきた。しかし2月末に入ったので3ヶ月くらいでここか〜という気持ちもある。

5月に入っても技能教習の予約が一杯になっていて、これは想定外。焦っても仕方がないので粛々とこなしていくしかない。

最近は街中でMAZDA3を見かけることが増えてきた。毎日のようにディーラー中古車の在庫を眺めてやる気を出している。

 

自分でどうすることもできなくて、他人にイラつきがちな状況が続いているけれども、しかして他人に腹を立てたからといって良くなるわけでもなし。うまく自分の機嫌を飼い馴らしつつ、的確に物事を良くする行動をしていくしかないと言い聞かせ続けている。

5/21

先週に引き続きメンバーシップコミュニティで開催される大会に参加。まあ変わらず0-2×2で即敗退。今回からホムラ/ヒカリをしっかり使って出していくことにする。

特に表はまあひどくて表裏確認はできないし、そもそも左スティックを動かせないくらい動きが悪かった。裏は、やはりそんなに動きは良くなかったけどまったく何もできないという感じではなかったので多少はましだった。

表はインクリング、裏はフォックスで、どちらもスピード系だったけれどヒカリよりホムラの方が自信がある……というかヒカリを出す自信がなかったけれど案の定相性は悪かった。

 

大会は敗退したので早々にリプレイを見たりScrapboxにメモを書いたりして、その後はフレ戦を2時間くらいした。

フレ戦ではホムラ単騎で、ジョーカー以外には五分以上に戦えていた気がする。

ホムラはやはりキャラパワーを感じる。鈍足という弱点が設定されているけれど、その割に技をガードさせてさほど不利さがないので立ち回りで相手に与えるプレッシャーは他の似たコンセプトのファイターと比べて強いと思う。

あとダッシュ掴みの性能がカムイよりはるかに良いので、ガードを崩しやすいっていうのも大きい。などの(再)発見があった。

 

今後はヒカリも自信を持って動かせるようにしていきたい。

カムイも使っていて楽しいファイターではあるし愛着はあるし依然としてファイターの中で一番動かせる自信があることに変わりはないけれど、どうしてもキャラパワーの差を感じる場面がある。

もちろん自分の反応速度とか、キャラパワーによらないスキルを磨いていく余地があることは承知しているものの、たとえば反応できても確反無いんだよなあっていう時とかに不満を抱いてしまう。

ホムラ/ヒカリは強いというのもあるけれど、コンセプトが剣士キャラの極北みたいなかんじで、加えてチェンジがあってできることが格段に多いので、それだけで単純に触るモチベーションが高まる、というのはある。

最近買ったもの

Buffaloのルータ

勤め先から自宅環境整備のために上限2万円の手当が出たのでその予算内でどうしようと考えた結果、これにした。

予算2万円というのがまだ絶妙で、もちろん決して少なくないがその当時、他に検討していたマイク類をアップグレードするには足りず、しかし固辞するには惜しい額だし何より有効性が認められなければ次はないだろうと予想できるから何とか役立てたい。

ぼくのかんがえたさいきょうののWFH整備 - aereal-tech

社内の人に勧めることを目指して情報をScrapboxにまとめたけれど、椅子も机もディスプレイも揃っているし。

と、そこまで考えてルータという線が残っていることに気がついた。実はちょっとよぎったのだけれど、言うて11axに対応したクライアントは家にほとんどないからまだまだ先で良いだろうと思っていた。

しかし使っているルータは7年前に買ったNECのルータで、axどころかacにも対応していなかったのですぐに恩恵は受けられそうだと気付く。

ルータ選びのポイントとしては

  • ax対応
  • できればNEC製 (WR9500Nを子機にできるので)
  • 2LDK向け以上
  • IPv4 over IPv6の国内対応に実績があるモデル
  • 2万円以内

……あたりを考慮した。結果的にはNEC製を妥協してBuffaloのAX5400にした。ほぼ同じ条件で2、3回ベンチマークを走らせた程度ではあるが実効速度が2倍になった時は笑ってしまった。

ファイアーエムブレム風花雪月のサウンドトラック

すっかり風花雪月にはまってしまい、特に劇伴が気に入ったので買った。

戦闘曲の一部はスマブラSPで、原作でもサウンドテストがあるけれどやっぱり落ち着いて聞きたい。

ブックレットの表紙はずるすぎ。

無印の化粧水と導入化粧水

京都の家から持ってきた化粧水が切れたので買い替えた。

導入化粧水を買ったのは気分。英語でboosterって書いてあってうける。

たしか2月くらいに買って、その当時は2つ付けてちょうど良かったけれど最近は導入化粧水だけで済ませている。

無印良品 導入化粧液 化粧水 200ml

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  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 
無印良品 ハーバル化粧水・高保湿タイプ 200mL

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WANDRDのテックバッグとトイレトリーバッグ

Tech Bag | WANDRD – WANDRD Gear

Toiletry Bag | WANDRD – WANDRD Gear

4月に出かける用事があったので良い機会にと買った。

Peak Designからも似たジャンルのバッグは出ていて、WANDRDからは後追いになる。

テックバッグはガジェット類やケーブル類を持ち運ぶのに便利なポケットやスリーブが付いたボディバッグより小さいくらいのバッグで、トイレトリーバッグは風呂用品とかを入れる用のバッグ。いわゆるインナーオーガニゼーションバッグみたいなジャンル。

それぞれ生地が違って、トイレトリーバッグは水気のある場所や物を入れる都合上、より渇きやすい生地になっている。

それぞれにPeak Designのアンカーリンクスを付けてSlideで持ち運べるようにした。特に大浴場に行く時に便利。

旅行用の化粧水やら歯ブラシやら、あるいは常備薬はバラバラに入れていたけれど、これひとつにまとめることで荷物を預ける時にごちゃつかず便利。