朝風呂、バスソルト

しばらくBARTHを入れていて不満はなかったけれど、無臭なのでちょっとゴージャスな気分になりたい時もあるのでバスソルトを買ってみた。

買ったのはクナイプのお試しセット。

最初はバニラの香りでけっこう甘ったるかった。無臭のBARTHをしばらく使っていたこともあってこんなに香りが強いのかーって驚いた。

昨日はゆずと生姜で期待通りの好みの香り。プラセボだと思うけれどいつもより身体が温まった気がする。

 

バスソルトを使ってみて香りが強いし夜に入ってすぐに捨てるのはもったいないなと思って朝にも風呂に入るようにしてみている。

前日の夜に入ってお湯を張りっぱなしにして次の日の朝におもむろに追い炊きする。追い炊き機能付きなのでできる贅沢というかんじ。

入るとぱりっと目が覚めるし身体がすぐに温まってかなり気分が良い。

金沢に来て2週間

もうというかまだというか。1週目はすごい低気圧がやってきて台風みたいな天気が続いていた。これが北陸の気候かーと嬉しくなったが、こうして時間が経つと結構特異な天気だったのかもと思う。
雨や雪が降る時は風も強く荒れがちという傾向があるような気がする。一方で京都の冬は晴れていても(晴れているから?)風が強いことも多かったが、金沢は晴れている時は穏やかな時が多いかもしれない。

生活が変わったこのタイミングだからこそ毎日のことをしっかり書いておきたいのだが、固定回線の工事がまだ決まっておらず速度制限のかかったWiMAXで生活していて生きた心地がしない。
幸にというべきか、日中は制限の対象にならないので仕事に支障はない。だが夜間はブラウジングすらままならないような速度でストリーミングサービスは使えたものではない。
なのでChromecastは配線の確認のために起動した時以来、一度も起動していない。
この前、夜に速度を計測してみたら15Kbpsとか出て笑ってしまった。同時に接続している他の端末の通信状況とか色々変数があったにせよとにかく遅い。
こういう調子なので仕事が終わってすることの選択肢がいくつか減った。アニメを見たりYouTubeを見たりはもちろん、スマブラのオンライン対戦もできない。コードでも書くかと思ってもPCで開くWebページは案外リッチで重いし、yarn installとかしようものなら細い帯域を窮屈そうに大量のnpmパッケージをインストールすることになりかなり大変だしで、とにかく至る行為にストレスがつきまとう。
あと写真を現像してもアップロードにめちゃくちゃ時間がかかるので全く上げられていない。
引っ越して一番ストレスを感じているしこんなに発狂しそうなこともあるのかと思った。

晴耕雨読ではないが、できていたことができなくなったら別のことを、と思いサボっていた筋トレを再開したり、昼夜問わず自転車で走り回って地図を埋めて行ったり、積んでいた風花雪月を始めたりなどしている。
あとは週末に荷解きの続きをやったり出たゴミの整理をしたりなど。

新居は、築数年で綺麗だし設備も充実していることもあって掃除や整頓の意欲が高い。
綺麗な状態が記憶に新しいのでそれを保とうという意識が強いし、何より綺麗に保つための自分自身の余裕がある。
どう物を置いたら掃除しやすいかとか、逆に散らかりやすいかとか。そういう戦術的なこともそうだし、単純に生活するのが上手くなって週末に掃除をする余裕を持ちやすくなった。
あとは収納などが充実しているので、収納用品を揃えずとも荷解きした荷物を整頓しやすいのはあまり予想していなかったけれどもかなり恩恵を受けている。特に洗面所やキッチンなどでそれを強く感じる。
立地や間取りを優先した結果、築浅でちょっと高めの物件に落ち着いたけれども固定費の高さなりの便利さは意外と享受できている。

引越しも落ち着いて一晩経った時にふと中指の痛みが引かないことが気になった。荷物の運び出しが終わった日あたりから少し痛いことに気がついていたけれど、爪の付け根のあたりが痛んで、引越し作業や掃除・増えた手洗いで乾燥した結果、爪の付け根のあたりが少し剥がれて傷んでいるのだろうと思っていた。そういうのはよくあったので。
しかし一向に治らず、ハンドクリームをよく揉み込んでも指先の荒れは引けども痛みは残ったままで、しかもよく見てみると腫れていてこれはおかしい。
爪 炎症 腫れとかでググってみると爪のあたりから雑菌が入って炎症を起こす症例があるそうでひどいと膿むこともあるらしい。そこまでは至っていなかったけれど近そうだったので対症療法として載っていた湿布を貼るというのをやってみたら一晩とちょっとで痛みと腫れは引いた。
引っ越したばかりでかかりつけ医もないし、かかるとしたら皮膚科であったにせよこの時期に病院に行くのはできるだけ避けたかったので治ってよかった。

明日は自動車教習所の入校があるのでそろそろ寝る。

エストニア生まれのテレビスタンド: Jalg TV Stand

Philipsの43インチ4KモニターをゲームとかChromecastで見るテレビ的な用途として使っている。

以前は横置きにしたカラーボックスに載せていたのだけれど見た目がよろしくないとか高さが合わないといったことがあり新居では十分そうな強度のある段ボールに載せて騙し騙し使っていたが、さすがにどうにかしたいと思った。

 

最初はよくあるボードタイプの台を考えていたけれど掃除のしやすさとかが微妙そうだなーと思って悩んでいた。

 

何のきっかけで見つけたかはちょっと思い出せないけれどもJALGというブランドのテレビスタンドを見つけてテレビ下の空間の広がりが開放的で、PS4やサブウーファーなど置きたいものに合わせて最低限のスペースだけを使うようにできるのが魅力で決め手になった。

買ったのはWALNUT Limited Edition Hardwood TV stand for TVs 42"-55".

ウォルナットのシックな色合いがバーチより気に入った。台下に小型のサウンドバーとかを置けるアダプターがついているけれどYAB-209は収まりきらず、代わりにコードボックスを置いた。

サウンドバーはテレビ上の台に載せている。 

d.aereal.org

 

実際に設置した様子。

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部屋に設置した様子 映り込まないよう白い画面を出そうと思ってSwitchの設定を出しただけ

それなりにコードを整理できたつもりでいたけれどこうして見てみるとまだごちゃごちゃしている。

床に垂れ下がっていないだけでもよしとするか。

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繊細そうな木の脚 実際はテレビの自重もあって安定している

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裏側にはさりげなくJALGのブランドロゴ

金沢に引っ越した

1月末日に引っ越した。1日に転入届を提出したので恐らく本日付けで転入がコミットされたことと思う。

初めて金沢に旅行で来たのが4年半前で、それからずっと良い街だなと思い続け、ついにそれが叶った。

 

なぜ金沢なのか

好きになったからに尽きる。暮らす場所が好きであるとそれだけで楽しくいられると思う。

京都も良いところだった。ひとつひとつ挙げていけばきりがないけれど、利便性と静かさが良いバランスで共存していて、住居のコスパの悪さに目を瞑れば暮らしやすかった。

特別ここが嫌だという点はそんなにないけれど、やはりここ数年はオーバーツーリズムについて考えさせられた。

好きなことをするというのにも限りがあるかもしれないということを最近特に感じており、後悔のないようやっておこうという気持ちもあった。そう遠くない将来に親の介護とか考えなければいけない日もやってくるだろう。家族をもうけたら身軽さは多少なりとも失われるだろう。

金沢の魅力だと感じた点は:

  • 中心部に金沢城公園と兼六園がある
  • 犀川と浅野川が流れている
  • 北陸新幹線延伸で交通の便利も悪くない

……など。

京都に住んでいた時は昼休みに京都御苑に出かけてぼーとしてくるのが日課だったので、自宅からアクセスの良い場所に大きな公園があるのは外せない。

山の多い日本で川が流れていない土地を探すほうが難しいと思うけれど、川の流れに沿って形成される景観が好きなので表情の違う川が2本流れているのはポイントが高い。

交通の便についてはもはやそれどころではなくなってしまったのだけれど、新幹線を使えば京都から首都圏と金沢から首都圏は所要時間・運賃・終電時刻の点でほぼ同等の条件となる。

物件探し

世の物件探しベストプラクティスを参照してそれに従った。

ここらへん。nanapiの記事はちょうどサービスが終了してしまったので魚拓から発掘した。

加えて気にかけた点としては:

  • Google Mapsで仲介業者のレビューを確認する
  • 宅地建物取引免許の更新回数が2回以上の業者に限る (多いほど望ましい)

……など。

レビューは足切りに使う。実際、最初に内見をお願いした業者は新卒のOJTかな? というかんじで狡賢いというわけではないけれどいろんな点が拙いし1を聞いて10が返るどころから0.5しか返らないみたいなかんじで不安を覚えたのだけれど、そこの業者のレビューを見ると散々なことが書かれていた。

思うに不動産業者への恨みつらみが発散される場所がGoogle Mapsくらいしかないので集まっているのだろう。

免許の更新回数は悪評切りのために名義を変えている業者を判別するために見る。免許の更新回数は名義の継続性に直結しており、この更新回数が多いほど長くその名前で続けていることがいえる。

それ即ち良い業者かという判断には至らないが、評判が悪ければ各所にレビューが残っているだろうし、更新回数が少ないあるいはまだ更新を一度も迎えていない場合は十分な評価が集まっていない可能性が高いので慎重になるべき、といったことがわかる。

先述の最初に内見をお願いしたよろしくなかった業者はこちらが遠方だということを伝えた上でコロナ禍にあるというのに一度来てみませんかとメールで催促してきたので、普通におかしかったと思う、今思えば……。

 

内見は小康状態にあった12月上旬に現地に赴き済ませた。別の業者に急遽アポをとり、2日目にも内見をした。

これも先人の知恵を借り、とにかく写真を撮りまくり、可能な限りで前住人の退去事由や居住年数について尋ねる、などを行った。

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Notionに物件ごとに内見メモを溜める

内見時のメモをはじめ移住に関する諸々はNotionにまとめていった。内見メモはテンプレートを作り、物件ごとに複製するかたちで作っていった。普段、高級譜面台にしているiPad Pro + Smart Keyboard Folioを持って行ったのでメモ取りもわりと快適だった。

いろいろあって現地に赴いての内見で物件は決まらず後日にFaceTimeでリモート内見をし、そこで見た物件のうちのひとつに決めた。

おそらく業者によってリモート内見ができる・できないはまだまだ差があると思われるのできちんと確認した方が良さそう。ちなみに2日目に内見をお願いした業者はWebサイト上でリモート内見をアピールしていた。

 

物件の条件は:

  • 1LDK以上
  • 金沢城公園まで2km以内
  • 南向き

……という点を重視した。在宅勤務がしばらく続くので仕事場とゲームをしたりリラックスする寝室は最低限分けたいという思いがあった。同様に家に居る時間が増えるので日当たりのよさは重視した。

また、リフレッシュのために金沢城公園へ徒歩で往復30分程度の立地にあることも求めた。新居は片道15分くらいなので大変満足している。

これから

金沢に骨を埋めるつもりなのかというとわからない。好きな街で暮らしていくことに希望はあるけれども、他にも住んでみたい土地はある。

あるいは知り合いが多く普段から顔を合わせられる距離じゃないと寂しくてつらいということになれば、京都か東京に行くことになるだろう。可能性はゼロではない。

しかし、しばらくは新しく住みはじめた金沢の地で自分も想像していなかった過ごし方を見つけて楽しくやっていけたら良いなと思う。

さらば京都、さらば近畿

無限に色々あったこの度の引っ越しもついに佳境を迎え明日には京都を発とうとしている。

引っ越し作業自体は完全に量も時間も見積もりをミスって大変なことになってしまった。幸いなことに入居には間に合うことになったので、想定より出費がかさんだことと疲労が溜まったことくらいで済んだ。
よく考えてみれば2回ある引っ越しのどちらもまともとは言えず、地元から大阪に出た時はほとんど地元で家具類を買って新居に送ることにしたし、大阪から京都に引っ越した時は全て捨てて同じように新しく家具を一から揃えた。だから、大きな荷物を伴う移動をやったことがなかったしなんなら荷造りらしいこともしたことがなかった。
しかし家にあるものの大半は日常的に使っているし在宅勤務なので机とか椅子とかディスプレイとか大きいものはギリギリまで動かせないから、休みをたくさん使わないと今までより大変そうな気がする。
引っ越しについてはあれこれNotionにまとめていったからついでにKPTもやって今後に活かしたい。

荷物も全て運び出し掃除も終わった旧居は8年前に内見しに来た時と同じくらい音が響いた。カーテンを取り外して開け放たれた窓からは見える景色は8年前と違い、隣家の存在感が増している。
壁が薄いとかウォシュレットが付いていないとか今のライフスタイルでは手狭とか、色々不満はあったもののこうして後にしてみると思い出深い。
多くはないが家に呼んだ人たちのことを思い出した。インターネットの友人、当時の恋人、妹、母。

掃除が終わってホテルに帰る道すがら御池通を歩いたらやっと前職をやめた実感が湧いてきた。前職を辞めても普段から出歩く時に通ったし。

京都が好きだろうか。どうだろう。自分の税金の使途が明らかにこちらを向いていないという印象が強くて税金の納め甲斐のない自治体だと思う。だからといってふるさと納税という仕組みを使って外に納税すれば負のスパイラルに陥るしなと思ってやっていないけれど。
それに思い起こせば20代のほとんど、前職のキャリア全体を過ごしたこともあって、京都という街への愛着なのか、そこで出会った人々・物ごとへの感傷なのか恐らく区別できない。
それでも京都に住み始めて数年の間は日本史の教科書でしか知らなかったような場所をたくさん見つけられて、20数年生きてついに日本に生きているという実感が得られたと思う。北海道は近代まで日本史にほとんど登場しないので世界史も日本史も大して距離感は変わらなかった。

京都にやってきた知人友人と出かける時に案内する時が好きだった。観光地はたくさんある中で、どこを選ぶのか・どう点と点を結ぶのか・あるいは外すのかといったことを考えている時、普段から自分がどう京都を見ているのか表れる気がした。

神社に行くのも好きになった。最初はなんとなく有名なところを巡ってみるだけだったけれど神社建築にも興味が出てきた。旅行で出かけた先の土地で京都では見ない造を見ると楽しくなった。
巡る時にはcho45さんの日記で次の候補を見つけたりもした。

自炊を全くしないので外食中心の生活も長くなった。好きな店がたくさんできた。

散歩が好きになった。当時の同僚と烏丸御池から京都駅まで40分くらいかけて歩き、そこからJRでほぼ反対の方向の家へ帰るといったこともよくやっていた。
地下鉄やバスが微妙に不便なので歩いて移動するのが当たり前だった。週末に4時間くらいずっと歩いているということもあった。
格子状の中心部を、今日はどの通りから入るか・どこで曲がるか・朝に通るか夜に通るか、幾通りにも試した。

鉄道に乗るのが好きになった。小さい頃、家から5分くらいの踏切で毎日のようにJRが通っているのを見に行くのが日課だった時もあったので素養はあったのかもしれない。
特急かという速度で走る新快速、ビワイチができる湖西線と琵琶湖線をたたえるJR。大阪に引っ越した時に通勤でお世話になって以来マルーンの落ち着いた雰囲気が心に留まる阪急。カーブが多く眠気を誘う線区と大阪近郊での複々線のメリハリがついて豪華な特急に乗るのが週末の楽しみになった京阪。小椋池を眺めながらいつも歩いている京都市とはまた別の京都市が見えてくる近鉄。専用軌道と車道を行き来するところが地味にかっこいい嵐電。雪の貴船を見に行く時にはよくお世話になった常にきらら系のラッピングをやっている叡電。逢坂山のヘアピンと急勾配・併用軌道とてんこ盛りの京阪京津線。
詳しい人に首都圏でいろんな鉄道乗り潰しに付き合ってもらったことがあるけれど、直通が多くてカラーがはっきりしていないことが多く、便利ではあるだろうけれど関西みたいにあの駅に行けばあそこの車両だけがいつもいるっていう風景が結構好きだな。

自転車に乗るのが好きになった。クロスバイク・ロードバイクというスポーツサイクルの楽しみを教えてもらった。バスも地下鉄も不便なのでちょっと遠出する時には自転車が便利だった。
わりと平坦な土地なので走っていて楽しい。すっと思い立って終電後に終わるレイトショーを見に自転車でT JOY京都に行くこともあった。深夜のしんとした南の道を走っている時間は映画の余韻に浸るに十分だった。

響け!ユーフォニアムに出会えたこともよかった。京都に住んでいなくても出会っただろうし好きになったと思うけれど、あんなにも「そこにいる」という感覚を呼び起こさせるのはその地にいるからというのは少なからず関係しているんだろう。
本当に人生の過ごし方の大きなところを変えられた。もし響け!ユーフォニアムに出会わずに学生時代に辞めたきりだったホルンを再び吹くことがなかったら、学生時代に諦めたらそれきりという扱いのまま死ぬまで絶縁したままだったろうと確信めいた予想がある。その縁を取り持ってくれたといっても過言ではない。おかげでリズオフに参加できたり得られた縁もあった。
何より楽しむ楽器が増えたということは人生の楽しみが増したということに他ならない。

あとはやっぱり前職の同僚だろうか。ご飯を食べに行ったり飲みに行ったり、退職したからというだけではなく世相さえも変わってしまったので本当に遠い日のことに思えるけれど。
人間関係をスーパーリセットし続けてきた自分が最長で8年近くも関係を保てているというのはやっぱり特別だと思う。仕事仲間という程よい距離感が良かったにせよ、他愛もないことを話していた時間の楽しさとかは今でも名残惜しいしまた話したい会いたいと思うのは、自分にとってはかなりびっくりするようなことだ。

こうして書き出してみてどうだろうか。京都が好きかどうかは明らかにならなかった、無理そう。でも京都で過ごした時間は好きだった。
もう二度と京都の土地を踏めないというわけでもないけれど、この時間を再び手に入れることはできないんだよな。それは京都を離れるかどうかによらないけれど。
だから他にできた好きな街で好きなように暮らしていきたいと思うので離れるが、そっちでもいい感じだといいね。さらば。