スマートフォン

ちょっと前まではGoogle Mapsを開いたりTwitterするだけなんだから別にハイエンドのスマートフォンじゃなくてもっていう気持ちがあったけれど、やっぱり当代でそれなりに良いスマートフォンを買っておくのが良いという考えに変わった。

スマートフォンに限らないけれどOSやソフトウェアは新しい方が常に良い。自分の肌に合う合わないはあるだろうけれどそれは良し悪しとは別で、新しいソフトウェアは基本的により安全になっているはずで、それは良し悪しで言えば確実に良い。

であれば新しいソフトウェアが動くスマートフォンがより良いということになる。ソフトウェアは動作するハードウェアに要求を持っていて、進化を続けるので陳腐化は免れない。

つまり、現実に照らして言いかえると、新しいソフトウェアが動作する要件をより長く満たし続けられるスマートフォンが良いもの、となる。

その点で言ってPixelシリーズはサポート期間が十分に長く、ハードウェアもその期間で十分償却できるだけのものだと感じるので割が良いと思う。

 

iPhoneシリーズはサポート期間が明言されておらず、モデルによってまちまちだったりするので、そういう観点だとけっこうやきもきしそうだなと思う。

平均するとハードウェアのサポート期間が長いのは良いと思う一方、現実的には最新のハードウェアでしか動かない機能とかもちょくちょくあるし、物持ちが良かったりスマートフォンにあまりお金をかけたくない人は嬉しいだろうけれど、自分はあまり訴求されない。

特にPixelシリーズが出てからiPhoneと比べているとハードウェア、それも筐体素材の選び方がかなり違っておもしろい。

iPhoneは特にノーマル〜ハイエンドのラインで金属的なテクスチャを多用していて、これはラグジュアリさを意識しているのかなと思った。

一方でPixelシリーズはガラスを使い、さらに凝ったテクスチャになっている。3はつるつるした面とさらさらした面から成るし、5は大理石っぽいらしい。

カラーバリエーションもそうで、モノトーンのベーシックカラーに加えて、iPhoneはメタリック、Pixelシリーズはパステルカラーを備えているという違いがある。

Pixelシリーズのカラーはマテリアルデザインのポップなカラーリングと通じていてけっこう好き。

なので、おそらく次に買い替えるタイミングで出るであろうPixel 6にNot Pinkと同じくらい素敵なカラーバリエーションが備わっていることを楽しみにしている。

d.aereal.org

元同僚夫婦の家にお邪魔しにいく。近くの駅まで車で迎えに来てもらう。

自分は背の低い恋人を連れていて「背が低いなー」とずっと見ながら考えている。なぜか恋人は裸で出歩いていて、自分は気にしているけれど、同僚も周りも気にしないので諦めている。

  • 様々なできごとに遭遇し、抽象化・一般化に足る知識や経験を持っているという感覚
  • 人生の乗りこなしが熟れてきて、受け止められるできごとの量が増えた

という変化の組み合わせで、最近いろんなできごとに言及したがっているなあと自覚しつつある。これをどうしたものかと悩む。

望ましくないと思うのは、受け止める情報を広める一辺倒の変化であって広く浅く知ることにどんどん特化・先鋭化していくおそれがあること。ただでさえ、これまで何かを掘り下げていくような取り組み方に慣れていないのに。

一方で好意的に受け止めていいかもなと思ってもいて、大量の情報を捌く瞬発力が鍛えられるので良いのではないかなとも。

でも書いていて、普段のインターネットのある暮らしで瞬発力だけは鍛えられていくし、良いか悪いかは置いておいて、特に今までの暮らしを補強するだけだなと思い直してきた。

悩める時も、健やかなる時も、カマルは共に

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バターチキンとなすのコンビネーション

カマルは京都市中京郵便局の向かいにあるカレー屋さん。インド伝統的な味とも日本の家庭料理の味とも異なる味わい。副菜やソフトドリンクも充実している。

追加料金なしで複数のルーを合掛け (コンビネーションと呼ばれる) できるのが特徴で、自分はいつもバターチキンは固定でもうひとつは気分でいろいろ変えている。

鉄板はバターチキンカレー。辛いのが好きな人はよくビーフカレーを頼んでいるので、得意な人は好きかもしれない。

カマル
〒604-8131 京都府京都市中京区三条東洞院東入ル菱屋町32-1
2,000円(平均)850円(ランチ平均)
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当時の勤め先が烏丸御池近辺で、よくここに外食に来ていた。オフィス街で早く閉まるお店が少なくない中で、お酒を飲まない一人客でも入りやすい雰囲気で、そこそこ遅めの時間まで営業しているので、仕事が捗りすぎて遅くなった時にはよく頼った。

最初に行ったのは2013年の6月。

カマルでジンジャーエールとバターチキンカレーをいただいた。金曜日もカレーだったけど、キーマカレーだったので汁っ気のあるやつが食べたかった。

■ - 『言葉を吐く』

この頃勤めていた会社では昼にまかないランチがふるまわれて、当時は金曜日はカレーのことが多かった。

 

何を思ったかビーフカレー (激辛) とキーマカレー (次に辛い) のコンビネーションを頼んでえらい目にあった。

辛いのそんなに得意じゃないのに。

これがいけなくて、ビーフカレーは想像以上の辛さだった。舌ではなくて喉を焼く辛さ。水をいくら飲んでも足りない。けっきょく SM サイズの半分を食べたところでギブアップした。

■ - 『言葉を吐く』

本当に毎週のように通い詰めている。

 

良い意味で特別さがないというか、気取らずに行けるというか。それでいて「カマルのカレー」の気分にさせられる。単に漠然とカレーが食べたいという気持ちの時に行こうと思わない。カマルに行きたいからカマルに行く。

価格帯は十分庶民的だけれど、自分の中ではご褒美というかやる気をチャージしたり報いる時にカマルでカレーを食べようという気になる。

何度かヨーロッパに出かけて1週間ぶりに帰ってきた時、舌を日本向けに戻したいという時にはカマルに行った。

だから10年くらい勤めた会社を辞めてオンラインで送別会をしてもらうよっていう時に、ちょっと良いものをいただこうかなとも思ったけれど、いろいろ考えてカマルのカレーをテイクアウトした。

良い仕事を成し遂げて祝杯をあげたい時、遅くまでやっているから仕事に熱中して夕食を逃しそうな時の助け船、ひとりで食べたり、同僚と食べたり。

益体のないことも、ちょっと身のあることも、いろいろ話す時間が好きだった。世相が変わって久しく失われてしまったけれど、病める時も健やかなる時もなんともいえない時もぱっとしない時もカマルのバターチキンカレーを食べるのが自分のベンチマークでありご馳走でありいつもの食事であった。

これからも食べに来るだろうし、今日は何も特別ではない人生のただの一日、だからカマルを食べた。

■ - 『言葉を吐く』

何かこれといった特別なエピソードや味があるというわけでもないけれど、カマルで食べたカレーの味も一緒に話した人たちのことも、どれも楽しい思い出ばかりで店に入る前は調子がいまいちでも帰る時には充電されている。そんな常勝無敗のカレーがそこにある。

サンキューです。