SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Artを買った

SONY FE 28mm F2とSIGMA 50mm F1.4 Artを手放して買った。

28mm F2は小さいけれど28mmという画角がスマフォに近くて新鮮味がないし開放絞りがF2というのもパンチに欠ける。
50mm F1.4は好きだったけれど、いかんせん大きく重いのでどうしてもFE 55mm F1.8 ZAを選びがちだった。

さて35mm. KマウントでFA 31mm F1.8というレンズでよく撮っていた。28mmよりやや狭く35mmよりちょっと広い、つけっぱなしにして楽しいレンズだった。
FEマウントだと発売が決まっているレンズを含めて主に以下がある:

  • SONY FE 35mm F2.8 ZA
  • SONY FE 35mm F1.4 ZA
  • SIGMA 35mm F1.4 Art
  • SIGMA 35mm F1.2 Art
  • SONY FE 35mm F1.8

ほかSAMYANGやフォクトレンダーのMFレンズもあるがだいたいこんなかんじ。
SONYとSIGMAの新作でにわかにFEマウントの35mmが熱くなり気になったので買うことにした。

SONYのF1.8とSIGMAのF1.2で悩んだ。他のラインナップも魅力的だったけれども、F2.8は大きさでアドバンテージがあるものの16-35mm F2.8 GMの下位互換になってしまうので却下、ソニーとシグマのF1.4はどちらもそこそこの大きさがあるので、だったらF1.2を選んだほうが1/3段とはいえ明るいからよさそうと却下。

最終的には広角なので少しでも明るくボケ量も大きいほうがよかろうと思いF1.2 Artにした。

山代温泉と金沢には35mm F1.2 ArtとFE 55mm F1.8を持っていったけれど、けっきょくレンズ交換はせず35mm F1.2 Artだけで撮った。

まず大きさと重さについて。50mm F1.4 Artに比べて太さがあり寸胴になった分、ちょっとだけバランスが良いと思う。軽くはないけれど撮影がままならないというほどではない。ただ肩から提げて歩いていたら肩は痛くなった。

スチル撮影で絞りリングは趣味のもので実用性はそんなに無いと感じるけれど、ローレットやクリックの感触は上品でくるくる回しているだけでも楽しい。
ダイヤルが1つ空くのでカスタマイズしたいけれど、意外や意外、αシリーズは前後ダイヤルのカスタマイズがほぼできないのであった……。



事前に調べてみたとおり開放だとややふわっとしたフレアっぽい写りだけどピント面はしっかり残っている。やや色収差が目につくこともあるが、よっぽどコントラストが高い時に初めて気になる程度。

明るさでちょっと手を抜けて50mmっぽくも撮れて楽しい。絞れば普通に広角っぽく扱える。散歩に向いているというほど身軽じゃないけど、どんどん持ち出したくなる明るさと写りでこれからも楽しみ。

山代温泉と金沢

冷房にあたりすぎて体調がおかしくなり気味だったので今年も夏に温泉に行こうという気持ちになったので行ってきた。

公私の予定が珍しく入り組んでおり、8月第2週を逃したら9月のシルバーウィークまで行けなさそうだったので3日前に決めた。

昨年は加賀温泉郷の片山津温泉だったので今年は山代温泉にした。

www.yamashiro-spa.or.jp

せっかくの温泉なのでということでちょっと良い宿。

 

当然写真は撮れていないけれど、なかなか浴場が広くバリエーションに富んでいてよかった。着替え処がかなり広くて良さそうなソファが置いてあったり、浴場にプラスチックか木の皮? で編んだ椅子が置いてあったり。

浴場の休憩スペースでなんとSBVのビールが4種類売り出されていたので、風呂上がりにマッサージチェアに座りながらon the cloudを飲むという贅沢体験が得られた。

夜はステーキを食べに出かけた。タンとサーロインとハラミだったかな。前菜もスープもデザートも上品ですごく良かった。壮年の夫婦おふたりでやっているお店で、フランクでありつつ線は引く接し方で好感が持てる。

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ふらふら歩いて撮った古総湯。近くの総湯に浸かった。

次の日の朝、7時半から朝食。こんな時間に起きるのも、こんなにしっかり朝食を食べるのも年に数回あるかないか。

写真に写っていない湯豆腐と渡蟹の味噌汁が美味。

バスで移動して金沢へ。

昼は寿司。いつもより品数のちょっと多い12貫コース。

鈴木大拙館に寄ってから散歩して訪れた石川県立歴史博物館。レンガ作りの建物が瀟洒。

暑すぎたのでホテルにチェックインし、温泉に浸かる。夏に露天風呂に入るのもなかなか。

夜はちょっと歩いて東山でビール。前は湯涌ゆずエール飲めなかったので満足。

(写真は加賀棒茶スタウト)

良い気分になって東山を歩いていたら梅の橋が良いかんじにライトアップされていた。

明けて次の日。のどぐろ炙り丼。ちょっとごはんが冷たかったけれどのどぐろは美味しかったので良し。

金沢城公園を写真に撮るといつもミニチュアっぽいなあと思う。元来、庭は何かべつのものの模倣であったりするから、そういうものかもしれない。

金沢は日差しが強くてとても暑いけれど、風が気持ちいいし湿度が圧倒的に低いので京都よりずっと過ごしやすく、汗をかいても気化熱も期待できずただベタベタする京都と違って木陰で休めば落ち着くので散歩が捗る。

とはいえさすがに暑かった。金沢城公園で風にあたりながら30分くらいゆっくりした。

金沢でも広坂緑地は特に好き。都会の真ん中に贅沢に開けたところがあるのが気持ちいい。すぐそばに堀があるのもポイント高し。

金沢駅にできたオリエンタルブリューイングの新店舗でサンダーバード出発までちょっと飲む。

湯涌ゆずエールとシングルホップシトラ。唐揚げをあてに食べていたら銀歯がとれた。

冷房が効きすぎていたのか熱中症気味だったのか寒気がしてきた。

金沢18:07発のサンダーバードだったので福井のあたりまで車窓から夕景を楽しめた。

これはたしか芦原温泉あたりで見た建築中の何かと夕暮れ。

 

旅行中、会社も友人とのSlackも見ず、あまりSNSやインターネットも見ずに過ごした。これまでもそうしよう・そうしたことはあったけれど、どうしても気になることがあったけれど、今回はまったく見る気が起きなかった。

最近ずっと気持ちが荒んでいたし、限界だったと思う。あと温泉は夏に入ると、特に露天風呂で外気との気温差が少なくて穏やかで体に良い気がする。

真冬に露天風呂に入ると心臓に悪そうだなーって気にしてしまう。

とにかく温泉はよかった。

会社の人事評価制度は等級制になっていて、最近3/6から4/6に上がった。

嬉しいという気持ちは無いではないけれど、アガリを迎えちゃったなあという気持ちのほうが、正直強い。

マネジメント系とスペシャリスト系があり、スペシャリスト系で6/6はいないし、どうしたら上がるのか良くわからない。

 

年俸についても、これより上がっても伴う・求められる責務をうっとうしく感じるだろうからわりと満足している。

そもそも京都で徒歩通勤圏内で暮らす生活費を考えると、いまの可処分所得を仮に東京で実現するとなると1.5倍では足りず、2倍でどうにかという感触があるから、そう考えると既に分不相応なまでにもらっているという気もする。

そもそも金の話にこだわりがあるわけじゃなくて、これまで自己研鑽の動機のひとつだった等級制度が自分の中で意味を失ったことに危機感を覚えているということなんだ。

 

いまの会社の等級とその制度はわりとしっくりきていて、つまり等級を上げようとする行動をとると必然と自分の中の良いエンジニア像に近付くこと、等級は公開されているので周りの同年代のエンジニアと切磋琢磨できることが、自分にあっていた。

が、上がっていくというわかりやすい動機付けを失ってしまった。

別にソフトウェアエンジニアとしてやりたいことがなくなったとか、そういうわけではないけれども、ただ会社に所属するエンジニアという前提を置いたうえでどうしていきたいかという方向付けが曖昧になった。

今までは仮置きで設定していた方向性で進んでみようということで進めてきて、舵取りからは期限付きで目を瞑ってきたけれど、そのモラトリアムが終わってしまった。

 

どちらかというとジェネラリストとして評価されているので、どの分野もこの等級くらいのレベルはあるでしょと期待されているが、自己評価がそこまで追いついていない分野もあることにモヤモヤしているかもしれない。

 

なんにせよモチベーションを外部に置いてきて手を抜いてきたツケではあると思うので、しばしゆっくりどう頑張っていくか考えたい。