2019

2019始まって20日が経ったのに日記をひとつも書いていない。よくないことだね。

年始は帰省して、妹と旦那さんとスマブラをした。ささやかだけれども幸せだった。陳腐だけどNintendo Switchじゃなきゃこんな風に三人で遊べなかったから、今までできなかったことができるようになった、そんな素晴しいプロダクトだと感じた。

だって、そうなることを願っていたにせよ、妹が旦那さんにLINEしたら「スマブラしにいきたいからそっち行っていい?」ってこっちの実家にやってきた。妹も10年ぶりくらいに家庭用ゲームを遊んだって言っていた。

どうぶつの森をやっていたから、妹はしずえを使っていた。

それから今回の帰省は妹が結婚してから初めてだった。妹は地元を離れ、家には母ひとり。帰省のタイミングをあわせることがより強い意味を持つようになる。

三が日も明けないうちに妹が帰って、母が冗談まじりに「寂しくなったねえ」と零していて、それとなく思っていたことだけれども、はっきりと三人で顔を合わせられる時間の砂時計が落ちはじめたことを自覚させられた。

そんなものは、そもそも僕と妹が生まれた瞬間に落ちはじめていたんだけれども。

だから、仕事ついでに趣味で書こうと思っていたコードを書くことも、けっきょくしなかった。できなかった。儀礼的な振る舞いとか感傷とか、そういうものに対して陰陽つかず鈍いが、いま自分の顔を向ける先はMacBookじゃないことはよくわかっていた。

とはいっても実家にいるあいだずっとそんな感傷的な気分になっていたわけでもない。

妹も母も今のところ元気だし。母はヘビースモーカーだしよくビールを飲んでいるのに健康診断はすべて正常値だという。ザルなんじゃないかと思っているけれど、まあそれが事実ならこれ以上ない。

そんな風に妙におっさんくさいことを考えた帰省も終わり関西に帰ろうとしたら吹雪で新千歳に6時間以上閉じ込められた。

18:50発の予定が新千歳を離陸したのは日付が変わった0:30前だった。新千歳から関空行きのピーチの便はその日に5便あり、午後の4便は予約していた便を除いてすべて欠航しており、運が良かった。

15分経つ度に「もうしばらくかかります。予定は不明です」という旨のアナウンスがかかった。その度にTwitterでツイートして気を紛らわせた。さすがに22時を過ぎたあたりではアクシデントをおもしろい出来事として扱うのにも疲れていた。

KindleとSwitchがあったから段々と空席が目立ちはじめたロビーで時間を潰すのに苦労はしなかった。

また21時に離陸できなかった時点で関空から終電がなくなったことは確定していたので、遅れに遅れて関空着が午前2時半ごろになったのも不幸中の幸いだった。

関空で24時間営業しているプロントで1時間ほど時間を潰して大阪行きの高速バスに乗ると、ちょうど始発が動いている時間に着くので、結果的にはロスがかなり少なく済ませられた。

疲れきっていたものの、大阪行きの高速バスに乗るのも、年始の日曜日なのにやけに賑わっているJRの始発に乗るのも初めてだったから、ぼんやり変なことが重なるものだなあとかろうじて楽しめた。

それから、2019年にはたぶん京都を離れる予感がしている。職が変わるかどうかはわからない。

レッスンを受けている先生が3月で退職されること、おみくじで大吉を引いたことなど、いろいろなできごとが少しずつそういう方向へとバイアスをかけている。

京都はおおむね良いところだけれども、最近はオーバーツーリズムが行き過ぎているし、単に6年以上住んで飽きてきた。飽きてきたというのもちょっと違う気がする。新しい土地に住んでみたい。

住んでみたいのは金沢と広島。どちらも街の中心に川があり空港が近いこと、広島は四季を通じて気候が穏やかなこと、金沢は自治体が都市計画に自覚的でオフィスビルの数・入居率が共に京都より健全であり住みやすそうなこと、などの点に魅力を感じている。

職を変えるとなると東京ないし首都圏も入るかもしれないが、2020年を前にして東京移住はいろんな意味でダサいので避けたい気持ちはある。とはいえ、どうしてもやりたいことがあれば、それはそれ。

あとはアウトプットをする。SoundCloudには3トラック置く、写真を写真集のようななにかしらのパッケージで売る、ということを定量的な目標とすることにした。いま決めた。

写真を売るっていうことにそんなに意味はない。自信とかそれで食べていこうとか、そういったことではなく、発信する自分にとっても見てもらう誰かにとっても、僕の写真を見ることについて自覚的になってほしい。

うまく言えないけれど「aerealの写真を見る」という行為がもっと見る人にとってインパクトのあるものにしたい。それは写真集というWebから本という媒体の変化であったり、購買という明示的な価値の交換であったり、いろいろ考えられる。写真展もやってみたいが、とりあえずポートフォリオ的なものがあるほうが話がはやかろうと思ったこと、写真集を作るほうが自分ひとりでできることは多く楽そうなので、まずこっちからやってみようと思っている。

まずはクロアチアとフィンランドの写真をまとめるくらいのところから。

音楽については、できればM3にも出たいなと思っている。とりあえずはSoundCloudに置くところから……。

2018年

凛とした

まじでこの1年は凛とした人たち a.k.a. 凛として時雨の活動を励みに生きてこれた感がある。

久しぶりのスタジオフルアルバムである“#5”は今までの音源で最高だった。

一時期見られた方向性の拡張をTK from 凛として時雨で充足しつつあるいま、“still a Sigure virgin?”から8年を経て凛として時雨というトリオユニットのスタンスが再確認されたとみえる。

2月からのリリースツアーに始まり、6月のホール公演、そして11月のTK from 凛として時雨の“katharsis”とAcoustic fake show, etc.

特に今年はVacuum The Hall Editionでついに“Sergio Echigo”を9年ぶりくらいに演り、ライブで本当に気持ちがめちゃくちゃにさせられた。

毎回これが最後かもしれないと思いながら見て、打ちのめされて、でもまた見たいな、と思うばかり。来年のツタフェスは絶対に行く。本当に彼らのおかげで最高の1年だった。

#5(初回生産限定盤)(DVD付)

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旅行

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今年は2017年のクロアチアに引き続きフィンランド・エストニア・ラトヴィアに出かけた。

ほかにも国内だと高山×2と金沢×2などにも行った。高山と金沢好きすぎて引っ越したすぎる。

仕事

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頑張っていく気持ちはある一方で、停滞感とかを感じていたりもする。消耗することも多かった。自分で制御するのが難しい組織構造とかに当たるも多かった。

居住地を変えて刺激を受けたいという気持ちもあるので、そういうこと含めて自分の中で選択肢を広く持ってのぞみたい。

総括

仕事で消耗することもあったけれど、とにかく趣味、特に時雨の活動に助けられた。

毎年こういうかんじとは限らないので安定感を出していきたい。

2018年買って良かったもの

この日記を「買った」で検索した結果を眺めて振り返ってみる。

Haglofs Ampel III Jacket (レインジャケット)

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ライフチェンジングな買い物その1。GORE-TEXを使ったレインウェアは始めてで、これまで着ていたモンベルのレインパーカより薄くてシルエットもきれいで満足している。

これは2018AWモデルでこのものずばりの製品はもう無いけれどマイナーチェンジしたモデルは引き続き残っている。わりと息の長い製品っぽく人気がありそう。

京都だと真冬 (12〜2月) 以外はだいたいこれで足りる。梅雨のシーズンだけじゃなく、夏場にもバッグの中に入れておくと冷房がガンガンかかったバスや電車に乗った時に汗冷えを防ぐこともできて重宝する。

SONY WI-1000X (イヤフォン)

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Bluetoothイヤフォン。2018年買って良かったものベストに入る。ライフチェンジングな買い物その2。

ノイズキャンセリングがついているので乗り物で移動する時やオフィスで集中したい時など便利。

ネックバンドなので夏場のTシャツなど襟がないときは気になることもある。しかし他はハイレゾコンバート機能のないWF-1000Xか、大きいオーバーヘッド型のWH-1000Xくらいになってしまうので、これに落ち着いた。

BOSEのQuietComfortも試聴したけれど音の良さというか好みはソニーのほうだった。ノイズキャンセリング性能だとQCのほうが評判がいいけれど。

地味にNFCでペアリングできるのが便利。ただ、いい値段のわりにネック部分の塗装がすぐに剥げていくのはださい。

Danner Field Pro (ブーツ)

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ライフチェンジングな買い物その3。

時雨のツアーファイナルに行く前に買った。梅雨真っ盛りで足元を心配したくなかったので奮発したれど、今年最高の買い物といって差し支えない。

GORE-TEX + Vibramソールで滑りにくいし防水も完璧、アウトドア系の製品にありがちな原色でゴテッとした見た目ではなく渋いグレーと赤のワンポイントが効いておしゃれなのもよい。

外を出歩くのがますます楽しくなるグッズその1ということで良い買い物であった。あとこれがあるので今冬の帰省もこわくない。

Haglofs Torsang Parka (コート)

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ライフチェンジングな買い物その4。

厚手のアウターは温度調節がしづらいから避けていたけれど、今年やってきた突然の冷え込みに負けて買った。

中綿があるしっかり暖かいコートだけれどもシルエットがしゅっとしているところがお気に入り。

実際、着てみるとこれだけでじゅうぶん暖かいので、中にカーディガンなど重ね着する必要がなくなって身軽になれた。

SONY α7R IIIとレンズたち

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これまで使っていたKマウントのボディとレンズをすべて処分してFEマウントに鞍替えした。

サードパーティ含めてレンズが充実しているしこれからのリリースも活況なのが楽しい。実際に買う製品はごく一部になるとはいえ盛り上がり感みたいがあると嬉しい。

というかリコーイメージングは盛り上がるどころか、どんどんリリースを遅らせて盛り下げてくるのでね……。

Kマウント時代から使っていた・使いたいと思っていたレンズはだいたい揃えた。

  • 大口径広角ズーム
  • 大口径広角単焦点
  • 標準大口径
  • マクロ

K-1 Mark IIが出て間もない内に売ることを決めたので持ち出しはそこそこで済み、タイミングとしてはよかったのだろうと思う。

特に望遠マクロは初めての体験。DFA☆ 70-200mm F2.8で楽しんだ100mmあたりの画角を楽しみつつマクロ撮影もできる。

SIGMA 50mm F1.4 Artはさすがの写りで、特に解放の解像はFE 55mm F1.8とは段違いだし寄れて便利。……だけど、レンズが大きすぎるので寄れるからといってテーブルフォトに向くわけでもないし、大きさが大きさなのでスナップに向いているわけでもない。

あとFE 28mm F2自体はそんなに悪くないけれどFE 16-35mm F2.8が写りが抜群でかつズームのわりに身軽なので半段の明るさのために付け替えるモチベーションも薄くベンチウォーマーになりがち。

FE 28mm F2とSIGMA 50mm F1.4 Artを売ってMFの渋い単焦点でも買ってみようかなと思っていたりする。

写りのダウングレードなしにシステムがひとまわり小さくなったのでカメラを持ち出すのが楽しくなって、はじめてK-7を買ったときのような喜びを思い出せた。いい買い物だった。

ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM3 ボディ ILCE-7RM3

ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM3 ボディ ILCE-7RM3

 

Pixel 3 XL (スマートフォン)

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Pixelシリーズの日本リリースは本当にめでたいできごと。買ったNot Pinkのカラーもなかなかかわいくて気に入っている。

Google Payが本当に便利で日常の買い物のほとんどがこれとカードで済んで、現金を使う機会がたいへん減ってありがたい。

スマフォとしては平凡だと思うけれど、個人的にはスマフォには機能的な存在感を求めておらず、空気のようにブラウジングができるとか動画が見れるとか、そういうことができればいいと思っている。

とにかくこのカラーリングが気に入っているので満足。

Nintendo Switch (ゲーム機)

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スプラトゥーンは特に興味がなくてスルーしたけれど、今年はスマブラとポケモンが出るのでついに買った。

特に同僚とスマブラで遊びながら、据置き機と携帯機の体験を兼ね備えているというのは、頭で理解していても実際に体験すると感動する。

スマブラで対戦するときにJoy-Conグリップをつけると二台としてカウントされてしまってコントローラ接続数の上限に達しやすいところはどうにかしてほしいとは思うけれど。

ちなみにポケモンの他、スマブラとFE無双を買った。スマブラでカムイの練習しまくっていたらかわいくなってきて遊んでみる気になった。

Schecter Model-T (ベース)

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前からこのモデルが欲しかったので感無量。そういえば初めてプレベのピックアップが載ったベースを弾いた気がする。今まではJJだけだった。

しばらく家でギターかピアノを弾く生活だったので、ベースが戻ってきたことによる生活の潤いは甚しい。

たかが弦の数が2本違うだけなんだけど、手にすると手癖とか流れている音楽のどの部分に意識が向くかとか、そういうスイッチがすぱっと切り替わるのはおもしろい。

あとやっぱり楽器が家に増えるだけで生活が豊かになる。

『さくらのおと〜佐倉綾音フォトブック〜』『小松未可子 ちょっとそこまで』 (写真集)

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仕事で気が滅入ったときに心安らかになりたくて買った。いまでもたまに見ている。

買う前は不思議な抵抗を感じていたけれど実際見てみると、一度お金払うと好きな時にかわいいひとの写真を見れるのは便利で得だなーと思っている。

特に小松未可子さんさんのほうは東京でデートするというコンセプトもので、スタジオポートレイトじゃないので写真の趣味としても好きである。

こういう写真とか見るたびに雨は風情があってよいなあと思うけれど、実際撮っている時の心地はそんなに良くないんだよな……とかちょっと考えてしまう。

小松未可子フォトブック ちょっとそこまで

小松未可子フォトブック ちょっとそこまで

 

Nokia Body+ (体重計)

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体重が突然増加してきたので、体組成が見れる体重計がほしくなり買い替えた。

もともとWithingsの同系統を使っていて、グレードアップということになる。

ちなみに突然増加の原因はわからないけれど水分量が平均より多いということがわかった。

MacBook Pro 13インチ 2018 (PC)

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家のMacがほぼ寿命を迎えたので買い替えた。iPad Proも考えたけれど、家でコードを書く環境がほしいのでMBPにした。

その後、MacBook Airの新しいモデルが出て後悔しかけたけれど、Lightroomでインポートする時のスピードとかで違ってくるだろうとか自分に言い聞かせて溜飲を下げようとしている。

しかしコードをVSCodeで書く以外の用途ではiPad Proとかで済む世の中だなあ。もっと言うとYouTubeやNetflixを見るくらいだとPS4とかでいいわけだけど。

総括

自分の生活はまだまだ物質で豊かになっていくなあと実感する。

特にアナログ楽器で遊ぶかぎりは、楽器を買うだけで格段に楽しみが増す。

他では雨具や防寒着など生活の不快だったり不便だったりすることを解決するグッズはありがたみを強く感じる。

一方、Macとかスマフォは存在することが当たり前になっているし、買い替えても新たにできることが増えるということもそんなにないので、より高く感じる。その中でもとりわけMBPは本当に高いなあと思う。いや、実際20万越えは高い。初めて買ったMBPは13万くらいだった。

その点、Pixel 3 XLはフラッグシップのスマフォで10万近くするけれど、色がかわいくて満足度は高い。これはおもしろいことだと思う。

Nintendo Switchを買った

ポケモンの新作が出るということでついに買った。

Nintendo Switch本体について

ガジェット的に見るとUSB Type-Cをうまく使っていてよく考えられているなあと感心した。

つまりドックはHDMIやUSB Aなど互換性を重視したインターフェースを備えつつも本体とドックはUSB Type-Cという統合されたインターフェースだけで繋がるという、下手なPCよりよく考えられている。

携帯ゲーム機とみるとバッテリは保たないという印象が強いけれど、USB Type-Cという充電しやすいインターフェースを備えているのでさほどネガティブさはない。

コントローラとか、ミニマルな状態から盛りに盛った状態まで拡張できるというのは、なんか心が踊る。

むかしゲームキューブにくっつけてゲームボーイアドバンスを繋げられる機器があった気がするけれど、ああいう流れを感じる。スタイリッシュじゃないけど盛り上がる。

ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ

これをやりたくてSwitchを買った。買ったのはイーブイ版。

まずイーブイがあざと可愛い。あとから知ったけれど悠木碧さんが演じているそう。

だいたいピカチュウ版に準拠したシナリオや出現ポケモンになっているけれどプリンやピッピはフェアリータイプがついているなど、第七世代相当にアップデートされている。

ただし特性はなく持ち物も持てないので、主に戦闘面ではわりとFRLGですらない本当の初代に近い。イシツブテに抜群を当てても耐えらえるんだろうなあと思ったら一撃で倒れてあれ? となることしばしばであった。

戦闘はそういうかんじで戸惑うこともあるけれど、本編はものすごく楽しい。

据置き機クオリティでカントー地方を歩きまわって、しかもそこにポケモンが歩きまわっている。しかもこの動きがよく練られていて、アーボは蛇っぽく這うし鳥ポケモンは空を飛んでいる。ケーシィは慎重に近付かないとワープして消えてしまう。

一部を除いて野生のポケモンとは戦闘にならずポケモンGo的な捕獲アクションだけになる。これがまあまあテンポが良いし、草むらを歩きまわっているポケモンと出会うだけでもかなりテンションがあがるので捕獲するのが苦じゃない。

正直、これまでのシリーズでは野生のポケモンとのエンカウントって面倒だったけれど、ピカブイはそんなことはなかった。

実利的なことをいうと捕獲に必要なのはボールと自分の腕だけなのでさくさく進めて強いポケモンを捕まえてトレーナー戦闘を有利にするというのがやりやすい。

ノスタルジーを差し引いてもすごく楽しいし、Switchでカントー地方以外のポケモンも見てみたいなーと思った。