2018年買って良かったもの

この日記を「買った」で検索した結果を眺めて振り返ってみる。

Haglofs Ampel III Jacket (レインジャケット)

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ライフチェンジングな買い物その1。GORE-TEXを使ったレインウェアは始めてで、これまで着ていたモンベルのレインパーカより薄くてシルエットもきれいで満足している。

これは2018AWモデルでこのものずばりの製品はもう無いけれどマイナーチェンジしたモデルは引き続き残っている。わりと息の長い製品っぽく人気がありそう。

京都だと真冬 (12〜2月) 以外はだいたいこれで足りる。梅雨のシーズンだけじゃなく、夏場にもバッグの中に入れておくと冷房がガンガンかかったバスや電車に乗った時に汗冷えを防ぐこともできて重宝する。

SONY WI-1000X (イヤフォン)

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Bluetoothイヤフォン。2018年買って良かったものベストに入る。ライフチェンジングな買い物その2。

ノイズキャンセリングがついているので乗り物で移動する時やオフィスで集中したい時など便利。

ネックバンドなので夏場のTシャツなど襟がないときは気になることもある。しかし他はハイレゾコンバート機能のないWF-1000Xか、大きいオーバーヘッド型のWH-1000Xくらいになってしまうので、これに落ち着いた。

BOSEのQuietComfortも試聴したけれど音の良さというか好みはソニーのほうだった。ノイズキャンセリング性能だとQCのほうが評判がいいけれど。

地味にNFCでペアリングできるのが便利。ただ、いい値段のわりにネック部分の塗装がすぐに剥げていくのはださい。

Danner Field Pro (ブーツ)

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ライフチェンジングな買い物その3。

時雨のツアーファイナルに行く前に買った。梅雨真っ盛りで足元を心配したくなかったので奮発したれど、今年最高の買い物といって差し支えない。

GORE-TEX + Vibramソールで滑りにくいし防水も完璧、アウトドア系の製品にありがちな原色でゴテッとした見た目ではなく渋いグレーと赤のワンポイントが効いておしゃれなのもよい。

外を出歩くのがますます楽しくなるグッズその1ということで良い買い物であった。あとこれがあるので今冬の帰省もこわくない。

Haglofs Torsang Parka (コート)

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ライフチェンジングな買い物その4。

厚手のアウターは温度調節がしづらいから避けていたけれど、今年やってきた突然の冷え込みに負けて買った。

中綿があるしっかり暖かいコートだけれどもシルエットがしゅっとしているところがお気に入り。

実際、着てみるとこれだけでじゅうぶん暖かいので、中にカーディガンなど重ね着する必要がなくなって身軽になれた。

SONY α7R IIIとレンズたち

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これまで使っていたKマウントのボディとレンズをすべて処分してFEマウントに鞍替えした。

サードパーティ含めてレンズが充実しているしこれからのリリースも活況なのが楽しい。実際に買う製品はごく一部になるとはいえ盛り上がり感みたいがあると嬉しい。

というかリコーイメージングは盛り上がるどころか、どんどんリリースを遅らせて盛り下げてくるのでね……。

Kマウント時代から使っていた・使いたいと思っていたレンズはだいたい揃えた。

  • 大口径広角ズーム
  • 大口径広角単焦点
  • 標準大口径
  • マクロ

K-1 Mark IIが出て間もない内に売ることを決めたので持ち出しはそこそこで済み、タイミングとしてはよかったのだろうと思う。

特に望遠マクロは初めての体験。DFA☆ 70-200mm F2.8で楽しんだ100mmあたりの画角を楽しみつつマクロ撮影もできる。

SIGMA 50mm F1.4 Artはさすがの写りで、特に解放の解像はFE 55mm F1.8とは段違いだし寄れて便利。……だけど、レンズが大きすぎるので寄れるからといってテーブルフォトに向くわけでもないし、大きさが大きさなのでスナップに向いているわけでもない。

あとFE 28mm F2自体はそんなに悪くないけれどFE 16-35mm F2.8が写りが抜群でかつズームのわりに身軽なので半段の明るさのために付け替えるモチベーションも薄くベンチウォーマーになりがち。

FE 28mm F2とSIGMA 50mm F1.4 Artを売ってMFの渋い単焦点でも買ってみようかなと思っていたりする。

写りのダウングレードなしにシステムがひとまわり小さくなったのでカメラを持ち出すのが楽しくなって、はじめてK-7を買ったときのような喜びを思い出せた。いい買い物だった。

ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM3 ボディ ILCE-7RM3

ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM3 ボディ ILCE-7RM3

 

Pixel 3 XL (スマートフォン)

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Pixelシリーズの日本リリースは本当にめでたいできごと。買ったNot Pinkのカラーもなかなかかわいくて気に入っている。

Google Payが本当に便利で日常の買い物のほとんどがこれとカードで済んで、現金を使う機会がたいへん減ってありがたい。

スマフォとしては平凡だと思うけれど、個人的にはスマフォには機能的な存在感を求めておらず、空気のようにブラウジングができるとか動画が見れるとか、そういうことができればいいと思っている。

とにかくこのカラーリングが気に入っているので満足。

Nintendo Switch (ゲーム機)

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スプラトゥーンは特に興味がなくてスルーしたけれど、今年はスマブラとポケモンが出るのでついに買った。

特に同僚とスマブラで遊びながら、据置き機と携帯機の体験を兼ね備えているというのは、頭で理解していても実際に体験すると感動する。

スマブラで対戦するときにJoy-Conグリップをつけると二台としてカウントされてしまってコントローラ接続数の上限に達しやすいところはどうにかしてほしいとは思うけれど。

ちなみにポケモンの他、スマブラとFE無双を買った。スマブラでカムイの練習しまくっていたらかわいくなってきて遊んでみる気になった。

Schecter Model-T (ベース)

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前からこのモデルが欲しかったので感無量。そういえば初めてプレベのピックアップが載ったベースを弾いた気がする。今まではJJだけだった。

しばらく家でギターかピアノを弾く生活だったので、ベースが戻ってきたことによる生活の潤いは甚しい。

たかが弦の数が2本違うだけなんだけど、手にすると手癖とか流れている音楽のどの部分に意識が向くかとか、そういうスイッチがすぱっと切り替わるのはおもしろい。

あとやっぱり楽器が家に増えるだけで生活が豊かになる。

『さくらのおと〜佐倉綾音フォトブック〜』『小松未可子 ちょっとそこまで』 (写真集)

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仕事で気が滅入ったときに心安らかになりたくて買った。いまでもたまに見ている。

買う前は不思議な抵抗を感じていたけれど実際見てみると、一度お金払うと好きな時にかわいいひとの写真を見れるのは便利で得だなーと思っている。

特に小松未可子さんさんのほうは東京でデートするというコンセプトもので、スタジオポートレイトじゃないので写真の趣味としても好きである。

こういう写真とか見るたびに雨は風情があってよいなあと思うけれど、実際撮っている時の心地はそんなに良くないんだよな……とかちょっと考えてしまう。

小松未可子フォトブック ちょっとそこまで

小松未可子フォトブック ちょっとそこまで

 

Nokia Body+ (体重計)

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体重が突然増加してきたので、体組成が見れる体重計がほしくなり買い替えた。

もともとWithingsの同系統を使っていて、グレードアップということになる。

ちなみに突然増加の原因はわからないけれど水分量が平均より多いということがわかった。

MacBook Pro 13インチ 2018 (PC)

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家のMacがほぼ寿命を迎えたので買い替えた。iPad Proも考えたけれど、家でコードを書く環境がほしいのでMBPにした。

その後、MacBook Airの新しいモデルが出て後悔しかけたけれど、Lightroomでインポートする時のスピードとかで違ってくるだろうとか自分に言い聞かせて溜飲を下げようとしている。

しかしコードをVSCodeで書く以外の用途ではiPad Proとかで済む世の中だなあ。もっと言うとYouTubeやNetflixを見るくらいだとPS4とかでいいわけだけど。

総括

自分の生活はまだまだ物質で豊かになっていくなあと実感する。

特にアナログ楽器で遊ぶかぎりは、楽器を買うだけで格段に楽しみが増す。

他では雨具や防寒着など生活の不快だったり不便だったりすることを解決するグッズはありがたみを強く感じる。

一方、Macとかスマフォは存在することが当たり前になっているし、買い替えても新たにできることが増えるということもそんなにないので、より高く感じる。その中でもとりわけMBPは本当に高いなあと思う。いや、実際20万越えは高い。初めて買ったMBPは13万くらいだった。

その点、Pixel 3 XLはフラッグシップのスマフォで10万近くするけれど、色がかわいくて満足度は高い。これはおもしろいことだと思う。

Nintendo Switchを買った

ポケモンの新作が出るということでついに買った。

Nintendo Switch本体について

ガジェット的に見るとUSB Type-Cをうまく使っていてよく考えられているなあと感心した。

つまりドックはHDMIやUSB Aなど互換性を重視したインターフェースを備えつつも本体とドックはUSB Type-Cという統合されたインターフェースだけで繋がるという、下手なPCよりよく考えられている。

携帯ゲーム機とみるとバッテリは保たないという印象が強いけれど、USB Type-Cという充電しやすいインターフェースを備えているのでさほどネガティブさはない。

コントローラとか、ミニマルな状態から盛りに盛った状態まで拡張できるというのは、なんか心が踊る。

むかしゲームキューブにくっつけてゲームボーイアドバンスを繋げられる機器があった気がするけれど、ああいう流れを感じる。スタイリッシュじゃないけど盛り上がる。

ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ

これをやりたくてSwitchを買った。買ったのはイーブイ版。

まずイーブイがあざと可愛い。あとから知ったけれど悠木碧さんが演じているそう。

だいたいピカチュウ版に準拠したシナリオや出現ポケモンになっているけれどプリンやピッピはフェアリータイプがついているなど、第七世代相当にアップデートされている。

ただし特性はなく持ち物も持てないので、主に戦闘面ではわりとFRLGですらない本当の初代に近い。イシツブテに抜群を当てても耐えらえるんだろうなあと思ったら一撃で倒れてあれ? となることしばしばであった。

戦闘はそういうかんじで戸惑うこともあるけれど、本編はものすごく楽しい。

据置き機クオリティでカントー地方を歩きまわって、しかもそこにポケモンが歩きまわっている。しかもこの動きがよく練られていて、アーボは蛇っぽく這うし鳥ポケモンは空を飛んでいる。ケーシィは慎重に近付かないとワープして消えてしまう。

一部を除いて野生のポケモンとは戦闘にならずポケモンGo的な捕獲アクションだけになる。これがまあまあテンポが良いし、草むらを歩きまわっているポケモンと出会うだけでもかなりテンションがあがるので捕獲するのが苦じゃない。

正直、これまでのシリーズでは野生のポケモンとのエンカウントって面倒だったけれど、ピカブイはそんなことはなかった。

実利的なことをいうと捕獲に必要なのはボールと自分の腕だけなのでさくさく進めて強いポケモンを捕まえてトレーナー戦闘を有利にするというのがやりやすい。

ノスタルジーを差し引いてもすごく楽しいし、Switchでカントー地方以外のポケモンも見てみたいなーと思った。

あーあ、疲れているから休めるためにさっさと寝たほうがいいと頭ではわかっているけれどビールが飲みたくなってしまった。だから飲んだ。あと疲れているときは気が滅入りがちだからやっぱりお酒は飲まないほうがいいとはわかっている。けれども!

この前見た展示のことがずっと引っ掛かっている。

自分はなぜ写真を撮るのか。しかもスマフォで気軽に撮るという楽しみ方を知りながらわざわざでかいカメラを持って、写真を撮るためだけにどこかへ行くのはなぜなのか。アマチュアとして中途半端な向上心で撮り続けるのはなぜなのか。

そんなことはわかりきっていたはず。自分の心が動いた瞬間を残すため。ずっとそれだけが目的で、それが楽しみだったはずだけれど、すっかり写真を撮る行為で自分の心の揺れ動きにレールを敷いていた。そういうことに気がついてしまった。

情けないとか恥ずかしいとかそういう気持ちがずっとずっと燻ぶっていて、うわー! ってなった。これはうわーっていう気持ちの供養。

うわーっていう気持ちの中には、新しいものを求める気持ちより、知ったものを味わい続けたいという気持ちが強いことに対するコンプレックスもある。

高山、金沢、宇治。ここらへんは好きで何度も行っている。まだ行ったことのない場所もあるけれど、既に自分が好きなところのまだ見たことないものを見たいという気持ちが、どうにも攻めきれない好奇心の成れの果てのような気がして、いったいなんなのかという気持ちがずっとある。

こうやって書いてみれば言うほど劣等感を抱くほどのことじゃないじゃん、そもそも好奇心に優劣とかあるの? って思うけれど。

他人と比べてどうって考えたわけじゃなくて、もっと鋭敏でいられないか、見落としているものはないか、ってずっと焦っている。気持ちいいものを求めるこの気持ちは、最上のものを求めているがゆえではなくて、単に身動きしたくない怠惰から起こったものじゃないか、って焦っている。そうなったら、何もない自分は本当に何も手に入らなくなる。

でもそんなに悪いことばかりじゃない。

この前、高山に行った時のことは強く残っている。秋晴れの1日目と雨に煙った2日目。雨の日は、特に何かの皮が剥げたような、取り繕われた何かが取り払われたような気もして、楽しくて仕方がなかった。

雨に濡れて艶が宿り、曇り空でディフューズされた光がまわった景色に、純粋な、自分が求める根源的な美しさを見た気がする。

誰もいない境内の中を歩きながら、この瞬間を独占できた喜びと、この瞬間が置き去りにされず誰かに見つけられたことに安心する。