フィンランド #3, エストニア #1

あれだけお腹いっぱいできつい思いをしたのに意外と朝になったら空いてて拍子抜け。

今日でフィンランドを去るかと思うと寂しい。

外に出れば昨日と同じひんやりした、朝露に濡れたての街。

ヘルシンキ大聖堂だけは見ておこうと思っていたのでGoogle Mapsを頼りに歩いたら、昨日レストランの帰りにライトアップされていた建物だった。

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馬鹿と煙はナントカということで高いところから広場を見渡すのは楽しい。

 

一通り見てウスペンスキー寺院の北側の海岸線を歩く。相変わらず風は強くて寒い。

入口には物乞いがいて、そういえばクロアチアでは見なかったので初めてだなーって思っていた。

中は正教会っぽくイコンがたくさんあり、茶色っぽい内装と外装が東方っぽいなーという印象。

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そろそろ時間なので歩いてフェリーターミナルへ行ったらタリン行きは別のとこやで、間に合わないから次の便に乗りやと言われる。

 

まじか〜とがっくりする一方、ヘルシンキにいる時間が伸びて得かもなんて思う。

design districtsへ歩いてみて、せっかくだからテンペリアウキオへ行ってみようと思いトラムの停留所に向かう。

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途中、Market Hallのカフェでココアとスープで昼食。

改めて停留所に向かうもなぜかカードで買えなかったので歩いてスオメンリンナ行きの船着き場の券売機でチケットを買う。

しかしその頃にはもうフェリーターミナルに向かわないとまずい時間だったので泣く泣くターミナルへ。

 

フェリーに揺られて2時間、エストニアへ。

ヘルシンキより心持ち暖かい。ホテルは旧市街のすぐ近くでターミナルから歩いて15分くらいなので歩く。

ヘルシンキよりだいぶモダンな印象で小さいながら首都らしい構えだと思う。

 

チェックインして荷物を減らしてから旧市街へ。

旧市街は写真で見るよりずっと素敵だった。ヨーロッパで最も保存状態のよい旧市街と言われるだけあって、建物の塗装のちょっと褪せた感じとかは本当に年代ものってかんじがする。

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旧市街を眺められる展望台の眺めもよく、目抜き通りから裏道までとにかく歩くのが楽しい。

夕方だったので陽はだいぶ傾いていて、陽の加減とそれに照らされる紅葉しつつある木々がどうにも美しくて溜息ばかりついた。

夜はカフェでクロワッサンとお茶。ヨーロッパの食事、量が思いがけなかったりするので一人でレストランに入るのは緊張する。

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元々一泊する予定だったことに加え、フェリーを一本逃してしまい滞在時間が減ってしまい、それを心底悔しく思うくらいにはタリンはとてもとても素敵な街だった。ホテルのある新市街のあたりはガラス張りのショッピングモールがあってそこから造船所が見える近代的な面と、正教会と古い建物、小さな路地がのびる旧市街のトラディショナルな面を併せ持つ、本当にいいところ。

トラムも乗れなかったし残念だけど、またヘルシンキとタリンは行こうという気持ちを強くした。

 

フィンランド #2

寝て起きたら頭痛はすっかり無くなっていた。

シャワーを浴びて仕度していざ出かける。

 

外に出ると完全に秋の気温と空気が漂い、途端に高揚してくる。よく見れば周りの人たちはジャケットや薄手のコートを羽織っている。5月にクロアチアを訪れたときよりずっと季節のずれがはっきりして、遠いところに来たという実感に湧き立つ。

 

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朝は店内で食べられるパン屋さんでピロシキを食べた。

朝9時のヘルシンキは冬のような傾いた陽射しに満ちていて、夜露に濡れた道が美しい。

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混むから朝早くに行くといいと案内されたのでスオメンリンナへ船で。

https://www.instagram.com/p/Bn5xsSYBAKa/

スオメンリンナには灯台も兼ねる教会があるように要塞としての性格が強く海岸線には大砲がいくつもあった。

内陸のほうはそうでもなかったが海岸線は風がとんでもなく強かった。10mはあったんじゃなかろうか。

冷たく吹き付ける風と荒涼とした植生が思い描いたとおりのヨーロッパの海辺だった。誰もいない寂しげな景色もあわせて心躍る。

https://www.instagram.com/p/Bn5kx0kh9UC/

一方の内陸は紅葉が進んだ木々が多くのどかだった。

ぐるぐる歩き回ったりベンチでぼーっとしたりで3時間くらい楽しめた。

 

再び船で帰ってからトラムで南へ。

海辺にあるCafe Ursulaでやや遅い昼食。

https://www.instagram.com/p/Bn6GVIgheoX/

やっぱりコーヒーを口にするとおなかの調子がおかしくなる気がする。

近くの丘に登って見舞わしてみたあとでサウスポートのほうへ戻りトラムでキアズマへ。

 

https://www.instagram.com/p/Bn6dbxFBfb8/

性善説ということでガイドロープなどは本当に最小限だし他の人が写真撮っていても何も言われなかったしで、日本で美術館に入る時よりだいぶラフな感じ。

ビールの空き缶で作ったボートでフィンランド湾を渡ったドキュメントとその船の展示と、ジャパニーズボンテージカルチャーであるところの緊縛を雪や岩にやってみたよ写真の展示が同じ部屋にあったのがなかなかうけた。

 

歩いて夜を食べる予定のレストランへ。思ったより格式あるかんじで戸惑ったけど入った。

は、いいものの、スープだけいただくつもりがどうもstarterとmainを2つ頼むシステムらしく、急にそんなにお腹に収まるか心配になった。

サーモンのスープとニシンのフライをいただく。料理はとてもおいしかったので、サイズ小さめにしてもらうということを次回はしよう。

 

日が落ちたヘルシンキは適度な光で京都っぽい節度ある雰囲気がよかった。

日本は電線が見た目を悪くしていると言われるがトラムが走るエリアには電線が巡っていてそれなりの見た目だった。

ただその電線の真ん中に街灯がぶらさがっていたりして、それはかわいかった。

 

明日は朝早くにタリンへ経つのでヘルシンキはこれでおしまい。

見切れなかったところがたくさんあるので惜しいけど、今の気候といい、海辺に面した地理といい、街のスケールといい、大好きになってしまった。夏も冬も見てみたい。

フィンランド #1

中部国際空港からフィンエアーでヘルシンキへ。

京都から新幹線で名古屋駅、名鉄に乗り換えて空港へ。財布の中身から日本円をなくしてICOCAだけで済ませるはずがチャージを忘れていたのでATMを微妙な乗り換え時間の中で探す羽目に。名鉄の特急料金がICカードで払えるのは光明だった。

https://www.instagram.com/p/Bn2cFT3B38z/

🛫🇫🇮

 

フィンエアーは往復共にエコノミーコンフォートにしたのだけどこれは成功だった。気持ち足元が広い。

ぼんやり途切れ途切れ眠りながらヘルシンキに着く。

フランクフルトと違ってコンパクトなので歩いても疲れない。

地下に降りて鉄道でヘルシンキへ。ヨーロッパで初めて鉄道に乗って盛り上がった。

近郊路線だけどトラムっぽい扉が無くて床が低い車両なのがおもしろい。ちゃんと定刻通りに来る。

 

駅からホテルが近いのが幸いで公園を通り抜けてすぐだった。

気候の変化か、天気が悪く気圧が低かったからか、頭痛がひどかったので17:00くらいにチェックインしてそのままホテルでぐったりした。

部屋は思いがけず広くきれいでよかった。

https://www.instagram.com/p/Bn3r2WgBbYs/

ホテル思っていたより広くてうける!!

(たぶん) 異性愛者だけど、異性愛を前提とするような広告とか表現を見るとひどく窮屈な気分になる。自分の嗜好が何者かに規程されたかのような、この品に欠けるものたちと同じ程度に貶められたかのような気持ちになる。

そう、嫌なのは広告という仕組みが、見る側である自分と提供する媒体に非対称な関係を強いていることに腹が立つ。

自分がこの時・この場所ではこういった種類の情報を目にしたくないと思ったとき、街頭の広告は無くなってくれない。こういった種類の表現に問題を感じるといったフィードバックはJAROは受け付けてくれるけど。

そういう意味では、広告の数は多いけどインターネットの方がコントロールする術がまだ確保されているからよいけれど、街頭広告などオフライン広告はほんとうに酷い。

繁華街、特に渋谷や新宿は醜い。ぎらついた情報、光の渦が、まるで波風の立っていない心を許されない存在であるかのように追い立てる。

夜はちゃんと暗くなる街がいい。

台風がすごい一日だった。あまり仕事が手につかなかった。

当初は家にいるつもりだったけれど、10時頃は晴れていたのでオフィスに出ることにした。仕事するならオフィスのほうが環境がいい。

家にNetatmoを置いて室温や湿度を監視してMackerelに投稿しているので風がすごいピーク時に見てノイズが上昇している様子が見れた。

Mackerelのグラフが途切れないので停電していないことがわかって安心できた。

ただあまりにノイズが上っていて窓が割れたんじゃないかと心配にもなった。大丈夫だったけれど。

けっきょく家の様子がわかっても外へ出るに出られない状態ならなす術がないので心配事が増えるだけかもしれない。