BARFOUT! 今月号を買って帰った。

家で『宝石の国』のBDを観た。40インチの大画面で見ると溜息が出るくらい感動する。こんなにいいコンテンツに対価を払わないのはおかしいと思いBDを買うことにした。

ものが増えることに対する懸念はあるけれど、やっぱりいいコンテンツに対価を支払う行為は当然だと思いたいし、仮にそれがまかり通らないとして、コンテンツを支えるのが作る側の熱意とかになってしまうのなら持続性は無いし、持続性の無い仕組みの存在を助長するのは控え目に言っても罪だと感じる。

そう、『宝石の国』をテレビ放送時から観て、細部まで作り込まれているし、原作独特の間の置き方がうまく活かされている点とか、ほんとうにいい作品だと思うけれど、どこからそんなお金が湧いてきたんだろうという点が不思議で仕方がない。

また続きを見たい・見れますようにということでBDを買っていきます。

昨日、手紙を出そうとしたら切手を貼っていないことに気がついて持ち越し、今日の夕方に郵便局で出した。

うどんを食べたらすぐにおなかいっぱいになってしまい、最後はけっこうきつかった。


最近の仕事はチームをメンテナンスするか、壊れたソフトウェアを脱出するかというかんじで、ものを作るという行為からかけ離れており、楽しくない。

チーム開発を楽しいと思える時も、何にせよ、なにか作っているという実感や次のステップがあってこそなので、それがないままだと先が暗い。

人と対するときの筋肉、対人筋みたいなのがある気がしていて、それが未発達なので体の使い方がおかしくて毎日へとへとに疲れているという状況だと思っている。
あまり疲れない人と一瞬でも疲れる人がいるので、それぞれ使う筋肉が別なんだろうか。

あるいは対人筋みたいな概念は幻で、有限のMPとでも言うべき資源を食い合わないと人間とは対峙できないんだろうか。

もしそうだとしたら、今の環境は自分の許容を越えた人間と対峙することを迫られているので、遠からず破綻すると思う。
それともMPは鍛えたら増えるのか?

ずっと考えているけど、1年以上こういうかんじなので少なくともこのままでは何もよくならないのだと思う。

土曜日は大阪のリコーイメージングスクエアに出かけてK-1を点検してもらった。
妹の結婚式のとき更衣室で落としてしまい、電源は入るし問題なく撮れていそうだったものの念の為というつもりで見てもらった。

問題ありませんの太鼓判をもらいにいくくらいのつもりだったので、ビューファインダーの周り、エンジニアリングプラスチックでできた部分がひどく割れていることを指摘されたのは、思いがけずショックだった。
追い討ちをかけるかのように修理代金は3万円との無慈悲なお達し。

撮影に問題ない気がしたものの、視度調節ダイヤルが動かないことと割れたところから浸水してさらなる故障に繋がる可能性を指摘され、もっともだと思ったので修理依頼した。1週間ほどのおわかれ。

一瞬、3万円という金額にうろたえてちょっとだけ買い替えるか考えたけど、下取りに出すにしても割れたままでは値が下がるしなと考え、いやいやもう3年は使いたいでしょう、と思い直した。

それから谷町線で東梅田から出てソニーストア大阪に向かう。だいぶ梅田に慣れたつもりだったけれど、東梅田から変なところを経由してしまったせいか迷いかけた。
一旦大阪駅のほうに戻ってあらためて西梅田のほうに向かうことで辿り着けた。梅田ダンジョン、なかなか飽きさせない。

ソニーストア大阪には凛として時雨の“#5”が試聴できるということで出かけた。

フルで聞いたのは“Ultra Overcorrection”と“#5”, ほか飛ばし飛ばし。発売日前なのでネタバレは控えるけど、最高のバレンタインになる予感がしている。

日曜日は、店を転々としながら本を読んだ。

掟上今日子の色見本

掟上今日子の色見本

一気に読み終えた。シリーズも成熟してきて、どうせ今日子さんが勝つんだろうなと思うと刺激が少なくなってきた。

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

まだ読んでいる最中。自分なりに見つけたり考えてきたことを第三者も見つけていたり名前をつけていることを知って安心するような。
けどなにか新しく道を切り開いていく人はそういう支援もないんだよなあ、ということもモヤモヤ考えてしまう。

河原町の雑貨屋で封筒を買った。手紙を書く。

ふと思ってキャッシュレス生活するために電子マネーの見直しをしてみたら、意外とおサイフケータイの存在が大きいということに気がついた。
これまで気にしてこなかったのは、なんとなく日本独自の規格ばかりでしょ、そのうちGoogleとかAppleが後出しで規格を打ち出してかっさらうんでしょ、と思っていた節もあるし、単に調べていなかっただけでもある。

EdyもiDも、あるいはモバイルSuicaも有効範囲はそこそこだけど、けっきょく追加でカードを持たずにスマートフォンだけで決済しようとするとおサイフケータイ (Felica) が必要になる、ということだった。

最近スマフォを買い替えたばかりなのでちょっと落ち込んだけど、普段お金を使う機会を考えると京都の小さい飲食店がほとんどで、そこではいずれの電子マネーも使えないのでほとんど喜びはなく、コンビニではクレジットカードが使えるので、仮におサイフケータイが使えたとしても便利ではあっても、そんなにインパクトはないことに気がついた。

とはいえ電子マネーが普及するといいなとは思う。


昨年買ったルームフレグランスのリフィル (詰め替え) を買って注文し、届いた。さっそく入れ替えている。

d.aereal.org

別の香りにするか悩んで同じ香りにした。

さっと香りが部屋に広がって、前に買ったときより気候も違って室温や湿度が違うせいか、感じる香りも違うように思える。

妹の結婚

妹が結婚した。兄弟は兄の自分と妹の二人だけで、自分は結婚したことがないので我が家が初めて迎える結婚となった。

昨年の顔合わせは台風で飛行機が飛ばず自分だけ参加できなかったので式当日に初めて顔を合わせることになるとか、いろんなことが重なって直前までたいへん気を揉んだ。

自分たちの人柄というものもあるだろうが、それに輪をかけて兄と妹という微妙な関係も手伝って交際相手ができたとか交際相手と今どうであるとか、そういう話をお互いにほとんどしてこなかったので、気持ちとしてはステップをいくつか越えて結婚に至ったという印象があり妹の審美眼がどのようなものかわからないし、加えて結婚の先に見え隠れする子供をもうけるというできごとについて、女性である妹は妊娠・出産に際して肉体面で抱えるリスクは小さくないことを心配する気持ちもあり、めでたいなという気持ち以上に大丈夫かなとおろおろもしていた。

式の前日の夜、妹に呼び出されて結婚相手と母と4人で食事をすることになり、その時に初めて相手を顔をあわせて今までの心配はなんだったのかと思うくらいへなりと安心した。

けっきょく自分だけがいつまでも妹を子供扱いして、人の性根も覗けぬあどけないものだと侮っていたんだなあと反省するような安心するような、とにかく変な心地だった。
それくらい相手の人はいい人だった。


明けて日曜日、式当日、ホテルの中の祭壇で神前式の挙式をあげた。目の前にいる打掛を着た妹を見ながら、こうして儀式に臨むような人間になったんだなあと不思議な気持ちだった。

披露宴で色直しを経てウェディングドレスに着替えた妹は、身内のことながらとても綺麗で、やっとのこと本当に結婚して家庭を持つんだなあと納得できた気がする。

ビデオで相手の人との旅行の写真とかが流れて、自分の知らない生活を経て今に至るんだなあ、とか、書き出してみれば当たり前のことばかりだけれども、しかし実に身にしみて感じていた。

そして同じくらい、母と3人でいろいろ旅行に行ったこととかを思い出して楽しかったけれど、そういう3人の機会はもうほとんどないんだろうなと思うと少し寂しかった。


披露宴を終えて母とホテルに戻って実にいろいろなことを話した。妹のことも、妹以外のことも、お互いのことも、お互い以外のことも。

母と次は (結婚するのは) 自分の番かなというような話になり、自分は、しかしうまくやっていく見立ても自信もないしよくわからない、という風な返事をしたら、人間が何をするときにも初めてなのだから臆病になりすぎずとにかくやってみたらいい、というようなことを言われてはっとした。
普段自分が考えていることと同じだし、なぜそういった生活のことについてだけ過剰に防衛的になるのかということについて、合理的な理由も実のところあんまりないなということに気付かされた。
(そもそも特定の誰かが今いないので、そういう意味では現実味がないのだけれど)

いろいろ話すうち、自分の中にある好奇心だとかはこの人から強く受け継いだものだろうなあと思った。

自分はインターネットを通じていろいろなものにアクセスできて、表面的にはいろいろなものごとを見たり知ることができる。
だから年が同じころの母と比べたら未知の量は少ないかもしれない。

好奇心を遮るものはたとえば恐怖心で、恐怖心はたとえば未知のものに対して生まれる。
未知の数でいえば、母より自分のほうが好奇心を遮られることが少ないといえる。

そういうアドバンテージもないまま未知の暗闇を知りながら虚栄を見せるでもなく「やってみたらいいよ」と言える母は、実は自分が思っていたよりもずっとすごい気がしたし、自分はそういったテクノロジーの恩恵を受けておきながら臆病になっていてはいけないなと思った。

だから妹も、きっと自分の知らない強さを持っているのだろうし、これまで以上に話をしたいなと思った。