岐阜・金沢旅行 #4 持ち出した荷物 (カメラ) と費用を振り返る

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

……のつづき。

費用

1泊2日でかかった費用についてざっくりまとめる。

  • 宿泊費: 8,000

よくあるビジネスホテルに泊まった。ちなみに土曜日→日曜日は倍くらいの値段になっていた。

1泊2日の旅で寝泊まりの時間は短く特別さはなくてもいいと思っているので、アクセスしやすさや清潔さだけを考えて選んだ。

  • 交通費
    • 京都-米原-大垣 5,000
      • 米原まで新幹線
    • 大垣-岐阜 240
    • 岐阜-高山 4,740
      • ワイドビューひだ
    • 高山 バス 220
    • 高山-富山 1,660
    • 富山-金沢 3,130
      • 北陸新幹線
    • 金沢 バス 220*2
    • 金沢-あわら温泉 970
    • 本荘-福井 620
    • 福井-京都 4,740
      • サンダーバード

21,760円ほど。

特に注記がなければ追加の特急料金がかからない種別。特急や新幹線を乗り継いだので、費用全体で占める割合はかなり高くなっているけれど、そのぶんとてもよい体験ができた。

ワイドビューひだはグリーン車の一番前で見晴らしがよかったし、よく京都駅や大阪駅で見かけていたサンダーバードにも乗れて楽しかった。移動時間が長いので特急で楽しみつつ時間を節約できたのはよい判断だったと思う。

  • 食費
    • 大垣 ドトール 400
    • 駅弁 1,000
    • 金沢 うどん 1,000
    • 金沢 タリーズ 400
  • その他
    • タオル 100

2,800円ほど。

せっかく金沢で1泊したので懐石など食べたかったけれど、夜は食べ損ねた駅弁を食べたので体が空かなかったし、昼間は懐石や海鮮を出しているお店がなかなか開いていなく、縁がなかった。

荷物

かばん

かばんは Crumpler のバックパックひとつで、これひとつに着替えやカメラすべてを入れて歩きまわった。

Crumpler The Aso Outpost - 『言葉を吐く』

撥水加工が施された生地なので雨でも気にせず歩き回れて便利。

長時間背負うときはやはりバックパックが体にかかる負担が少なくて楽。カメラやレンズを持ち出すときは重くなりがちなので、ショルダーバッグの荷物すぐに取り出せるアクセスのよさに魅力を感じつつも、バックパックを選んで正解だったと思う。

カメラとレンズ

PENTAX K-1 と単焦点すべてを持ちだした。

PENTAX K-1がやってきた - 『言葉を吐く』

smc PENTAX FA 31mm F1.8 AL Limited - 『言葉を吐く』

smc PENTAX DA☆ 55mm F1.4 SDM - 『言葉を吐く』

smc PENTAX FA 77mm F1.8 Limited - 『言葉を吐く』

実際にはほとんど FA 31mm で次いで DA☆ 55mm の順に撮った。FA 77mm は金沢の河畔公園でほんの少し持ち出したくらい。

外を出歩いている時間がほとんどで街並みや風景を撮ることが多く、必然と 31mm を使っている時間が一番長かった。

一方で1日目は雨が降ったので防塵防滴の DA☆ 55mm で撮る時間も長かった。

いずれにせよ天気が悪いときはそもそもレンズ交換がはばかられるし、持ち出すレンズにしても防塵防滴に配慮されているほうが安心できる。

画角的には 31mm が圧倒的に使いやすかった。手持ちの中で画角が最も広いので潰しが効く。記録用途として考えると、F8くらいまで絞って 31mm で撮っておけば、最悪トリミングすればよいという安心感がある。3,600万画素なのでたとえば APS-C サイズにトリミングしてもまだ1,600万画素ある。

極論を言えば、収差や歪曲が問題にならなければ超広角の単焦点ひとつだけでトリミングして実用的な範囲までの画角へズームできるといえる。加えて防塵防滴であれば言うことはない。

現実を見ればまだレンズかカメラがボトルネックになるし、作品用途というか叙情的な記録について考えれば明るさ (ボケの量) などである焦点距離に特化したレンズを選ぶ意味は依然としてあると思う。

またフルサイズが大きくて重くないかということに関しては、自分にとって PENTAX K-1 が写真を撮る時の標準なのでこれで撮るし、これで撮れないものは基本的に諦めている。RICOH GXR も持っているけれど、画質でかなり厳しいのでサブとしての役目はほとんど果たせなくなっている。

けっきょく最後は持ち出したカメラとレンズで撮る気があるのかないのか、という話になると思う。FA 31mm と PENTAX K-1 の組み合わせで撮れる画と同等の画を撮れるカメラが1/2の大きさと重さで実現できたら迷わず替えると思うけれど、それは実現していない。

まあしかし、24-105mm F4 くらいの標準ズームがあればいいのかなあとも思う。しかしそれを持っていたとしても、少なくとも 31mm は持ち出すだろうと思う。それくらい間違いのない選択肢になっている。

傘とレインパーカー

事前に雨の予報だったので折り畳み傘を持ち、外套はレインパーカーにした。

レインパーカーだけだと心許ないし、折り畳み傘だけだと細かい飛沫に濡れていただろうから雨具が2つあってよかった。レインパーカーは薄くて軽いのでかばんにしまえたのもよかった。

スマートフォンとモバイルバッテリ

スマートフォンのバッテリの持ちの悪さに悩まされた。買ってまだ1年ちょっとだけど、最近特に悪い気がする。60%になるまでが早い。

5年くらい前に買ったモバイルバッテリも持って行ったけど、15%から80%に充電して終わりくらいだったので焼け石に水みたいなものだった。

新しいモバイルバッテリを買うかちょっと悩んだけど、基本的に荷物にしかならないのでしばらくはいいかな。それよりスマートフォンのバッテリが思ったより早くヘタれてきて困る。せめて2年は使い倒したい。

Kindle

もともと小説の舞台探訪という目的があったし、スマートフォンのバッテリに不安があったので Kindle を持ち出したけど正解だった。

バッテリの持ちを気にしなくて済むし、安く買ったので雑に扱ってもよい安心感がある。

振り返り

慌ただしくも濃い1泊2日だった。

辿った都市を取り上げれば高山や金沢といった観光地が並ぶけれど、常に作品・物語が頭の隅にある状態ではじめての街を歩き回るのは五感にたくさんよい刺激があった。

きっとそこにあった誰かの人生を考えながら歩けば残り香が漂っているような気さえする。しかし、物語を通さないとそこに誰かがいるということに強い実感をもって想像できない自分に気付けば、あまりの危うさに怖くなる。

訪れた街のどこにも少しずつ違った人の香りがした。とはいえ自分が触れたのはほんのわずか表層であって、何度も通って少しずつそれぞれのにおいを身につけたい。