この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

嫌いな行いを見るたびに自分を戒めるルールが増えていく。嫌なものを見るたびに窮屈になる。花や生き物を見るたびに吐きそうになる。グロテスクなつくりだといつも思う。寝起きに自分の掌を眺めると指が五本あって、ときたま気持ち悪く見える。五本も四本も一本も大差ない。

それでもたまになにかを美しいと感じるのは、どんな心が何に美しさを見出したのだろう。幾何的な美しさなのか、においや形状にフェロモンを感じるからなのか、高潔な心なのか、それとも、それともなんなのか。

自分と関係があると、においや習慣や下心が見え透いている気がして気持ち悪い。自分と関係がなければないほど、想像力が働いて、都合よくなんでも忘れて、都合よく見る。だから美しいのか。

でも自分の中にだって、幾何的な特徴や、においや、高潔さだってあるはずなのに、それに目を向けないのはどうしてなのか。