この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

せっかくだから懇親会のあとに誰かと話そうかとも思ったけど頭痛がひどくて諦めてホテルに帰った。りんかい線の沿線にホテルをとっておいてよかった。山手線まで出る羽目になったら、と思うとぞっとする。

ホテルでも妙に寝苦しくてぐっすり眠れたとは言い難かった。とはいえけっこう寝たのでだいぶ体調はよくなった。

頭が痛くてくらくらしながらホテルへ向かって歩いているときに、なんとなく自分は成功するスターにはなれないだろうな、と思った。

別に今までなれると思っていたわけじゃないけれども、ただ、こういう年に数度もないお祭りみたいな場で、スピーカーという免罪符のようなものを提げてでもろくに人と話せないし、その上あつらえたような機会を前にして体調を崩してみすみす逃してしまうとか、不運というよりもはや「持っていない」としか言いようがないと思う。

とはいえそれを残念だとはあまり思わない。強がりかもしれないけれども、でも、たぶんそれは本心だと思う。

多くの人になにかを届ける、ということよりも、誰かひとりを強く熱狂させたい、とずっと思っていた。

ひとまず体調不良をこじらせないようにしたい。