この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

自分はソフトウェア・エンジニアなので、バグとは無縁ではいられない。

会社でコードを書いていて、バグを混入させたり、それを解決することに対して過剰にネガティブな雰囲気を作りたくないな、と思う。

前提として、お互いプロフェッショナルとしてコードを書いているわけで、まあ、いろいろ事情があるにせよバグを混入させてしまうことはプロフェッショナルとして最高の仕事ではないという意識を共有できているであろう、ということがある。

その上で、本人の自責と実際にバグを修正する、ということ以上のなにかを求めたりしたくはないな、と思う。具体的には、再発防止策、という名の糾弾だとか。

失敗に対して寛容であろう、というのもまた違う気がする。バグの混入を一概に失敗と表現してしまうのは、危ういかんじがする。

バグの混入は、それだけで発生するわけではない。機能の追加・修正だとか、リファクタリングだとか、そういうものに付随してバグの混入が発生する。

失敗というと成功ではないということだと思う。バグの混入を失敗と表現すると、その周りにあったはずの機能の追加だとかに対する評価が白紙になってしまう。これは危うい。

本当は価値を生み出しているはずなのに、なにもかもゼロないしマイナスになってしまった、という意識を持つのは危うい。これを突き詰めていくと、エンバグせずに変更を何度も積み重ねることではじめて価値を生み出し、一歩踏み出せたのだ、ということになってしまう。これではソフトウェアの開発は破綻してしまうと思う。

バグが混入した理由はいくつか考えられるはずで、それらを見つけて解決しないことにはよくならないし、建設的でありたいなあ、と思う。