この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

けっこう前から、pixiv はアグレッシブにユーザ登録する導線を事あるごとにでかでかと表示してくる。

ログインするときは、まず画面に大きく現れたユーザ登録を促すボタンを表示するモーダルウィンドウを閉じてから、右上の方に小さく置いてある「ログイン」と書かれたアンカーテキストをクリックする。


ニコニコ動画でプレミアム会員になろうと思って、画面に出てきたボタンをクリックしたところ、プレミアム会員をやめる手続が始まった。

どうやら、一昨年に入ってプレミアムを抜けたつもりだったけれど、そうではなく、まだプレミアム会員のままだったようだった。


どちらも (狭義の) グロースハックの産物と思うけれども、サービス上でどのような活動をしてほしいか、という大きなストーリーが存在感を発揮していないと、一貫性のない機能や改善が積み重なって、使う人からすると訳のわからないことになる。

pixiv を使う度に「ああ、けっこう前にユーザ登録したんだけれど、もう価値がないって思われてるんだろうなあ」と考えるし、ニコニコ動画での出来事では「この人たちは、プレミアム会員になってほしいのか、そうでないのかよくわからないなあ」と考えた。

これらは、今の3大ケータイキャリアと似ていると思う。MNP に大きな特典を付けて移行するユーザを増やそうとするけれど、相対的に機種変更が割高に見えるので、同じキャリアを使い続けるモチベーションが薄い。

「この人たちには、自分たちの提供するサービスを使い続けてもらって幸せになってほしい」なんてこと、大前提で、ともすれば言葉にする必要なんてないと思いがちだけれども、こうやって破綻している例を見ると馬鹿にできたものではない。