この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

京都駅で降りたらちょうどトワイライトエクスプレスが0番線に入線してきた。思わず見入ってしまう。


晴れていたのに雲が立ち籠めてきて暗くなり、雨が降り出す。ざわつく店内で飲む紅茶。冷める紅茶。


妙にぬるくて甘ったるいレモネード。わずかに開けられた窓から差し込む風の涼しさ。散歩。


日中、先送りにして深く考えないようにしていたことが、朝方に入ったベッドの中でまどろみながらはっきりとした輪郭を持ち始めた。

考えないようにするほうがいいのか、きちんと考えてなにかしら自分なりの向き合い方を決めたほうがいいのか、それすら考えたくない。

明けたばかりの外を歩く。速歩き。思考するより速く歩かないと、追い付かれてどんどん考えてしまう気がした。とにかく歩いて、歩いたあとに考えて、歩くことで思考を誘導する。

嫌な想像ばかりして口から何かが出そうになるけど、嫌な想像は嫌な想像でしかなくて、現実じゃないのなら、真面目に考えても仕方がないんじゃないか、とか、どうせ想像するならもっと自分の都合のいいように、悪くない方向に考えればいいんじゃないのか、とか、そもそも想像するとかしないとか、そういうことすらも考えたくない、意識したくない、とか、次から次へと湧いてくるので、それらが膨らむ前にとにかく別のことを考えてぶつけて破裂させて、シューティングゲームのように湧いてくるよくないことを別の考えで上塗りして、よくない方向に考えるのを防いだ。

歩き疲れて帰ってきて、汗ばんだまま、たぶん眠った。起きてから歯を磨く2分で終わるので歯を磨くことだけに集中できる。