この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

5週間。ゴシューカン。長い。長かった。


人の顔を覚えるのは苦手だし、嫌いだ。なにかを覚えることが嫌いだ。なにかを覚えて、思い出すとき、なにも感じていない。感じることをやめたら、想像することをやめたら、それは死んでいるのと同じだ。

誰かのことを考えたいとき、その誰かを思い出したくない。思い出したら、思い出すことができてしまったら、それは記憶であって、その人じゃないと思う。

誰かのことを考えるときは、姿、かたち、におい、体温、その人のことを感じていたい。誰か、あるいは、なにか。


何だって当たり前にしたくない。記憶だけが美しくて、美しすぎる。