0518

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

祇園のかき氷屋さんにでかけた。花見小路のほうにある、狭い路地を入ったところにある静かなところ。

こういうところがある、って教えてもらって、すっかり気になってしまっていた。

暑いのは疲れるから嫌いで、夏は来ないでほしいとずっと思っていたけど、すこしだけ、暑くなるのをそわそわしながら待っていた。

日光の天然の氷を使った、とてもふわふわで、舌に乗せた瞬間にすっと消え入るように溶けてしまう、儚いまでに美味しいかき氷だった。

自分は季節の果実をいただいた。今回は新生姜だった。もっと甘い、かき氷のシロップらしい果実を用意してあるのかと思って、最初はぎょっとしたけど、しかしあえて新生姜を用意するということは相当に美味しいはずだ、と信じて頼んでみることにした。

結果的に大当りで、辛すぎず、甘すぎず、とても爽やかな口当たりの風味が夏らしかった。擦りおろされた果肉が食感によい起伏を与えていたし、奥のほうにはゼリーも入っていて、飽きることなく楽しめた。

気がつけば注文してから30分ほど待ったのだけど、そんなことも忘れてしまいそうになるほどの美味しさで、言葉を失うとはこのことだった。

季節の果実が変わるころにまた訪れたい。