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この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

広島の市街を訪れた。高校の修学旅行の時以来なので、もう6年も前になる。まだ6年か、という気もするし、もう6年か、という気もする。改めて時間の経過を実感してすこしくらっとする。

地下街でクロックムッシュを食べて朝食とする。プラス39円でサラダがつくらしいが、価格設定が微妙でおもしろい。

市電 *1 で横川駅まででかける。


自分にとっては特に感慨もない風景が、誰かにとって感傷的であったりするのかもしれない。そういう風景は自分が手に入れることはできないし、その人が取り戻すことも、もしかしたらできないのかもしれない。

名前とか肉体によって人間は同一性を保って地続きのものであるように扱われるけれど、その人たらしめる考え方や感じ方は絶えず変わるものだから、いつか前の自分はもう自分ではなくなっている。風景も人も変わってしまったら、そこにいた人たちはどうなってしまうのだろう。


フェリーに乗って安芸の宮島へ。商店街から外れた道を歩いてみる。こんな観光地でも人は住んでいて生活をしている。学校もあるだろう。どこまでも生活が広がっている。

潮が引いていて厳島神社の鳥居まで歩いて近づくことができて、間近で眺めることができた。潮が満ちた風景ばかり見ていたので新鮮だった。

もみじ揚げを食べたり観光らしいことをしてみる。しかし、本当にすごかったのは苺氷だった。

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ただのかき氷ではなくて、氷といっしょに苺をスライスしている。しかもきめが細かく雪のような食感だった。練乳も甘すぎずとても柔らかな風味だった。

市電を使って市街に戻る。日記に書いたとおり、なかなか風情のある路線だった。

傾きはじめたやわらかな日差しが気持ち良くてうつらうつらしていた時間がとても幸せだった。

市街に戻ってからつけ麺を食べる。腹ごなしにというわけではないけれど、広島城を歩いて眺めてみる。河原で敷物を敷いて読書している人がいて自由でいいな、と思った。自分もたまには河原でごろごろしながらコード書いたりしたい。


帰りの新幹線を2本ほどずらした。たまの機会にしか会えない人と喋る時間はどうにも短く感じてしまう。

*1: 広電のことを地元の人はそう呼ぶらしい、市営でもないのに「市電」と呼ぶのは単に「市内を走る電車」くらいの意味ではないか、とか