この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

春、どころか初夏を感じさせるような暖気、ブルゾンとカーディガンでは汗ばむほどだった。オフィスではカーディガンも脱いだ。

昼は気分が変わって御所を散歩した。花見客で溢れかえっていて興が削がれたが、御所の広さは伊達ではないので人が多く見かけられても圧迫感はなく、人の少ないベンチもすんなり見つけられる。

遠くから響く花見の喧騒を耳にしながらぼーっと過ごしてみる。何も考えていなかった。普段、生活する中でなにかを考えないことなんてほとんどなくて、ずっと頭を使いっぱなしだ。何も考えないということも立派に「何かをしている」状態だと思う。

あまりぼーっとしていたので、昼休みが終わる時間ぎりぎりになってしまい、やや駆け足で帰ってきたら汗ばんでしまって、これはよくなかった。