この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

「写真が撮れなくなった」「撮れなくなりつつある」と感じている。

実際はまったく撮れなくなっているということはなくて、単に気持ちのありかたのはなしではある。

カメラのビューファインダー越しの自分を訝しむ視線に出会いたくないので人の気配がすると気が気でなくなる。

カメラを構えることであらぬ言い掛かりをかけられて揉め事になっては嫌だ、という実害のことを考えている。

自分が写真に写ることがとても嫌なので、カメラを向けられた (と感じた) 誰かが激昂するのではないか、ということをずっと恐れている。

ひとを写真に収めたいわけではないが、しかし人が通りうる場所に立つ限りそうした他人との干渉について気負わなければいけない。