この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

ある種の人たちを見るととてつもない憎悪に駆られる。

どれだけ他人を泣かせてきたのだろう、とか、どれだけ迷惑をかけてきたのだろう、とか、うまく取り繕いつつも他人から見えないところでひどい行いをしているに違いない、とか、誰かの時間をぶち壊しにしている、とか、××を弄んだり、××を都合のいいように扱ったり、しているんだろうなあ、とか。

そうやってあなたがおまえがへらへら笑っている傍らで誰が×いているとかそういうことに気がつかないふりをしたりあるいは本当に×がつかなかったりして、それで、おまえはそうやって知らないままなにをしているんだとか考える。

考えるだけでおれはおまえが気に食わないので×るとか×るとかしないし、××すなんてことはしない。しないけど、何も思っていないわけじゃなくて、ずっとどろどろとぐつぐつとなにかが煮えていてあるいは腐っていて、よくわからんが、わかろうとしていないだけだが、だけだと思うが、とにかくおれはおまえのことが気に食わない。

誰かのなにかをぶちこわしていて、誰かがそれでよくても、よいとかわるいとかではなくて、おれはとにかく気に食わなくて、なのでおれはお前になにかをしてほしい。なにかとは、謝るとか、やめるとか、なかったことにするとか、そういうことで、でもそれらのどれでもないなにかなのだが、どれでもないということだけはわかっているが、ではどれであるということはわからない。だからおれはおまえをどうしたいのか、どうしてほしいのか、どうなってほしいのか、うまく表現することができない。おれは、おまえがどうなればどうすれば、おれがあるいは誰かが、××になるのか知らない。知りたい? 知らない。

起きたことはどうしようもなくて、どうしようもないけれど、時間以外の誰にもどうしようもないなんて言われたくないし、誰かにそれを言われたくはないし言ってほしくもない。つらいとか悲しいとか優しくしてほしいとか健やかな気分でいたいとか××でいたいとか××されたいとかそういう気持ちが叶わずただ泣いたり悲しんだり逃げたり自嘲したり××を××したりだらだらと××したりそういったことをどうでもいいとかどうしようもないって思ってほしくないと思っているけれどおれのことではなくて自分のことではないのでおれがどうすることもなくただ誰かとかおまえが「どうしようもないね」「しかたなかったね」って言うのを見るだけ。許してほしくないとわたしはずっと考えています。

感情や求めに応えろとかそういうことではないと思う。いくら理不尽な行いをしたからといってまた別の理不尽な行いに屈服させられてよい理由にはならない。しかしではどうなればどうすればよいのかわからない。おれはおまえが気に食わなくて嫌いで憎いので理不尽な行いに屈服させられるべきだと思う。思うがそれを願っているわけではない。理不尽な行いが理不尽な行いで罰せられるわけではなく理不尽な行いがひとつ増えるだけなのだ。それ以外に何も生み出さない。誰かが許されるとかそんなこともない。でもおれは理不尽な行いがなくなってほしいと思う。理不尽な行いのカウントがひとつ減ってほしいと思う。理不尽な行いに理不尽な行いをぶつけることで消滅して理不尽な行いがゼロになってほしい。でもゼロにはならなくてふたつになる。もともとあったひとつから増えてより悪い状態になったといえる。それでおれは気が晴れるかというとそうではなくてたぶんおれはおまえがどうなろうと気が晴れることはないのだろうと思う。たとえおまえが理不尽に死のうともおれはなにも思うことなくただもやもやとした気持ちのままでいるのだろうと思う。そしておまえでもおれでもない誰かの気持ちが××れるとか××れるといったこともなくただなにも変わらないのだろうと思う。

もやもやしつづけてなにも変わらず悪くはならなくとも良くもならず××しいことも減らないままでほんとうになにもいいことがない。いいことがないけれど、悪いことを増やすよりはましで、悪いことを増やせばもっともやもやするだろうと思う。でもおれの気持ちは変わることがなくおれはおまえに××を×かせたことだとかを後悔してほしいし××ってほしいし理不尽に死んで意味もなにもなくなってほしいと思う。しかし同じくらいおまえは理不尽に死ぬなという気持ちがある。どうにかなれ。