この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

ちまちまコードを書いて稼ぎを上げて、それに満足して「コードを書く自分」にすがるために「コードを書く必要のある世界」を守ろうとするのはいやだなあ。

技術の発展はたくさんの人間を殺して、たくさんのシステムや製品を過去のものとしてきた。コンピュータ技術に関わる者は、昨日の自分から雇用を奪うために生きなきゃダメだ。コンピュータは人を殺す。自分も例外なく殺せなきゃダメだ。

そういう覚悟なしにコンピュータ技術に関わる人たちは、今見えている未来しか見ようとしない。今から見える未来がどれだけよいものだというのだ。僕は、僕にも誰にも見えない未来へ行きたい。だからコンピュータと付き合っている。

コンピュータでは何も守れない。何か守るべきものがある人は、別のなにかを探すべきだ。

コンピュータがあらゆる雇用を奪って、働く必要がなくなったらピアノでも弾こう。絵を描いてみてもいい。そんな世界はイヤだ、という人間はまた別の技術を用いてその世界を変えるために活動し、その体系として労働という形があってよいとおもう。

たぶん、これが僕が考えうる限りの最良の未来。