この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

たったいま、日記を読み返している最中で、そういえば4月に引っ越してきたばかりのころはすごく体調が悪くて、よくないことばかり考えていたなあ、ということをおもいだした。

僕は高校を卒業してから2年間、とある大学に入りたくてほかの人より2回余計に受験させてもらった。けど、希望どおりとは行かず、いまの大学に通っている。

すっかり大学受験というものに疲弊してしまって、まだその大学に (もう1年浪人してでも) 入りたいという気持ちはわずかにあったけど、それよりこれ以上受験を続けていたら取り返しのつかないところまで疲弊してしまう、という恐怖があったので半ば逃げるようにいまの大学に入ったともいえる。

もちろんまったく不本意の内に入学したというわけではなくて、どちらにせよ新天地だし刺激も多いだろうからたのしくやれるだろう、と考えてわくわくしながらこちらにやってきた。

でも、たとえば、WiMAXがすぐに契約できなくて快適にインターネットできなかったり、おもったよりサークルなどが活発でなくて期待はずれだったり、引越しが慌しく荷物がすべて揃わなかったとか、そういうことが積み重なって体調が悪くなっていった。

いまになって思い返せばそういう積み重ねが重く乗しかかっていたのだ、ということが言えるけど、その時の自分にはそんな風に冷静に考えることなんてできなかったし、とにかくなにか漠然とした不安から脱する方法を求めていた。だから、たとえば行きたかったあそこの大学に入っていたらどんな風だっただろう、というような想像を巡らせてみた。ほんとうにばかばかしいとはおもうけど、想像の中での生活は不安もなにもなくてなにもかもがうまくいっていた。

しばらくそういう考えに支配されていたけど、そのうち忘れた。あるいは大学そのものに期待することをやめたのかもしれない。どっちでもいい。体調がよくなった。よかった。