この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

おれは写真を表現として行うのではなく、記録として行っているしこれからもそう行う。

表現とは、それの容量を越えたなにかを保持しているもので、記録とはそれが保持しているものがすべてであること。

写真の中に被写体のどの部分が、どう見えて、どれくらいの距離感で、どんな空気で、いつの時間で、何色で見えた、という情報をすべて詰めこみたい。シャッターを切る前から切った瞬間、切った後の余韻までぜいたくにも詰めこみたい。

おれが美しいとおもった瞬間すべてを閉じ込めておきたい。写真が捉えられるのはシャッターを切った瞬間だけだが、おれが美しいと感じた瞬間はもっと長いかもしれないし短いかもしれない。それらすべての時間を閉じこめたい、記録したい。