この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

なんとなく、いろんな人が恋を求める気持ちがわかる気がする。

恋をしているときは、この世界には自分と好きな人しかいなくて、日常が日常でなくなってあらゆる出来事がドラマチックな示唆に富んでいる気がして、なにより自分は自分だけの人生を生きているという気持ちになるし、そしてその人生をすべて好きな人に捧げたくなる。

恋をしていない、シラフのときに周りを見るといかに自分が掃いて捨てるほどいる人間のうちの一人なのか、ということばかりを気にさせられて、たったこの瞬間に自分が死んだらどうなるだろう、自分が死ぬことは誰かのドラマたりえるのだろうか、なんて考えさせられてしまうだろう。

愛を求める欲望と死に向かう欲望は表裏一体だ、と説いた人はさぞかしドヤ顔だっただろう。うまいこと言った、と。