リア充

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

ああいう安心しきっているやつらは、なにもかもを当たり前だと考えていて、幸せについてまったく考えたことがない。

自分が幸せかどうかは常に気にしているが、なにが幸せなのか、どうして自分は幸せであるのか(または、そうでないのか)、幸せは何によってもたらされるのか、考えたことがない。むしろ、自分が幸せであることを微塵も想像せずに、ずっと自らを悲観している。

そうやって自分自身について悲観することが、自分の身の回りにあるすべての幸せを否定することに気がついていない。

幸せを受け入れる勇気が、覚悟がない。

幸せは、権力だとか財産だとか才能だとかに言い換えられるかもしれない。

自分自身を、いくらでも傷つけていいおもちゃだと考えている。自分のことだけは、どれだけ不幸である烙印を押しても構わないと考えている。傲慢だ。

そうして自分をおもちゃにする人間は、他人のことも容易くおもちゃにする。他人の幸せもかんたんに値踏みする。

あらゆる幸せを値踏みしていく人間は、やがてあらゆる幸せに値踏みされるだろう。そうなるべきだ。そうして、孤独を不幸を嘆いていた人間は、本当に、完全に、孤独であり不幸であるまま死ぬべきだ。