ぼくらの

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

先週の日曜日に気紛れでDVDを借りて、それから畳みかけるように借りて視聴した。

2007年あたりって、なぜかぜんぜんアニメみていなくて、そのころに見逃したアニメを後から見返すことが多く、かなり歯痒い思いをしていたのだけど、これも例外に漏れなかった。

中学生とはおもえないほど達観していて、およそ実感の湧かない設定ばかりだけど、それでも言い様のない現実感みたいなものがあって、とても不思議なかんじだった。

原作と展開が違うらしく、ウシロとカナがああいう形で和解できたのは救いになるとおもうし、なにより見ていた俺が一番救われた。実際に妹がいるし、あんな風にひどい乱暴はしたことがないが、それでも妹を疎ましいと考えて当たった経験はあるわけで、なにより「そんなこと言わないで」と嗚咽をあげたカナが救われなければならなかった。

憔悴したウシロと強く感情を露にしたカナの会話で泣いてしまうほどの感受性があったのだなあ、とか考えたりもした。

こういう理不尽な物語はけっこう好きな部類だとおもっていたが、かなりこたえたらしく(眠気もあったとおもうけど)、けっこう落ち込んだ。

原作読者を中心にアニメについて、けっこう酷評がなされているっぽいけど、じゅうぶん楽しめた。漫画も気になる。ウシロとカナについて、ちがった結末になるようで、元気なときに読まないとつらそう。