2010年春アニメ

デュラララ!!

作品紹介からそこはかとなく、奈須きのこ臭を感じた(よくわからない)ので視聴を決めた。

12話あたりまで、いまいち物語が進展している実感が湧かなくてもどかしかったんだけど、12話(13話?)を契機に大きく動き出して、最終回まで加速していった印象。

登場人物が多くて、しかもその関係も複雑なんだけど、「黄巾族」とか「ダラーズ」とか「罪歌」とか、グループ分けし、それらを対立させることでうまく単純化していたりして、きれいな構造だなーなどとおもったりもした。

罪歌の件ですれ違いはじめて、「おお、おもしろい」とおもいはじめた。

ドラマチックなところをしっかり盛り上げてくれるので、メリハリがあって2クール作品だけどそんなに疲れなかった気がする。

あと、ナレーションをエピソードごとにフォーカスを当てるキャラに任せる、というのはおもしろい。

荒川アンダーザブリッジ

シャフト厨としての義務。あと、OPがやくしまるえつこだというのも気になった理由のひとつ。どうでもいいが、アニメ化が発表される直前に、友人に「聖☆おにいさん」を勧められたのでかなり驚いた。予見していたのだろうか。

心無しかカラーカットが少なめで、目元のアップが多かったような気がする。絵柄と設定がリアル寄りだからだろうか。(記憶を基にものを言っているので適当かもしれない)

基本はギャグなんだけど、要所に挿入される繊細な描写がとても丁寧で「ラブコメディ」ということを思い起こさせてくれる。ここらへんは、「化物語」なんかと通じるところがあって、とても好き。

「いつものシャフト×新房監督」と違う気がしたのは、キャスティングかもしれない。男性陣がベテランを中心に配置されていて、豪華だなあ、と感じた。大塚(芳忠)さんは大好きな声優のひとりで、食えぬ悪役ももちろんいいんだけど、こういう毒のない爽やかな演技もとても好き。(これは奇しくも同時期に放送された「WORKING!!」でも見ることができる)

リクが荒川に慣れていくにつれて、人を意識する描写が増えてきて、よりリクにシンクロできた気がする。ここらへんの、ギャグ一辺倒ではなく丁寧なところが、「荒川アンダーザブリッジ」の好きなところ。

WORKING!!

話のテンポがよく、絵の動きもなかなかの、今期で一番ワクワクしたかもしれない作品。

ロリ巨乳の先輩と拡大されたロリコンのラブコメかとおもったら、ボコデレがメインヒロインだったでござる、というかんじ。

今期、一番楽しいOPだったとおもう。毎回、欠かさずに見た。増殖した種島先輩が可愛すぎる。

毎回、とても楽しい気分になるアニメだった。タイトルに反してあまり仕事に精を出しまくる内容でもなかったので、精神の安定が保たれた。こういう楽しいアニメがもっと増えればよいとおもう。

化物語

めでたくいい時期に完結したということで。

この作品に限ったことではないけど、無機的でシメトリカルな絵が多くて、その点でとても美しいアニメだとおもった。たとえば直江津高校の階段、駐輪場、真宵と出会った公園、そして最終回でブラック羽川と暦がいた場所。

全体から見ればごく一部だったけど、『傷物語』のハイライトや、するがモンキー、そしてつばさキャットにおける最後のあのシーンなど、アクションのあるシーンはとても刺激的だった。

作品をフォーカスするヒロインごとにOPを用意し、そしてパッケージングもそれに準拠する、というのは奇抜ではないが素直でわかりやすいアイデアで、これもヒットの一因なんじゃないか、とおもう。

アニメがきっかけで、原作の『傷物語』を読んだのだけど、ずいぶんと作品の印象が変わった。はっきりいってアニメの内容(つまり『化物語』の内容)だけでは、暦が「誰にでも優しいエロゲ主人公」という枠に収まらない、過剰なまでに(怪異に出会った)他人に優しくする理由が見えなくて、どうにも暦という人物が薄く感じられたのだけど、『傷物語』はその暦の性癖について裏打ちがされているようにおもう。

アクションも多いし、キスショット(忍)との後味の悪いドラマも、映像化するとより映えるだろうな、とおもう。OVAでもなんでもいいから、ぜひとも映像化してほしいなあ。

傷物語』というタイトルは、最後の数ページを読むと、単なる言葉遊びだけではない、素敵な、それでいて後味の悪い素晴らしいタイトルだな、ということに気付かされる。

ほとんど『傷物語』の感想になってしまった。