とある科学の超電磁砲

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

最終回が終わったし、あらためて感想を書く。

とある魔術の禁書目録」の印象があまり良いものではなくて、スピンオフという形の「超電磁砲」にはあまり期待していなかった。

禁書目録」は主人公とヒロイン、上条さんとインデックスのキャラが漉すぎるので、2人が画面に映って喋っているだけで疲れる。「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョンが二人いるようなもの。それに対して、「超電磁砲」のメインとなる、美琴、黒子、初春、佐天さんの4人は、(黒子が突出しているけど) おおむね「普通」で、4人が画面にいても疲れない。

美琴 - 黒子という組み合わせが一番濃い組み合わせになることが多いけど、余った初春 - 佐天はヒいているだけであることが多く、あるシーンでの味付けの濃さというのは、おおむね安定しているようにおもえる。

禁書目録」は2クール通してシリアスな展開ばかりで、肩の力が抜けないアニメだなあ、という印象なんだけど、「超電磁砲」はクールの終盤 (#7〜#12、#20〜#24) に要所を絞って締めてくるかんじで、テンポがいい構成だとおもう。しかし、(比較的) ゆるいエピソードにもきちんと伏線が張られていたりして、とても綺麗な構成だとおもう。原作を読んでいないので、そこらへんとのコンフリクトはよくわからない。

後半のポルターガイスト編は、テレスティーナ周りのネタ出しが駆け足のような印象があって、やっぱりスキルアウト編はいらなかったんじゃないの、とおもう。クローズやりたかっただけなんじゃないかと。枝先絆里も、なんだか不完全燃焼で終わったような印象。意味深に出てきたので、実はラスボスなんじゃないの、とかおもっていたんだけど。

アクションシーンは派手に作られていて、爽快感があって楽しかった。OP曲を流すという、またありがちな演出なんだけど、すごく燃えた。ただ、幻想猛獣との戦いでの美琴の台詞はどうかとおもった。「レベル0の人の気持ちわかってあげられなくてごめんね」なんて、レベル5の人間が言っても、余計に馬鹿にしているようにしかおもえないとおもう。原作では「悪いけどパーソナル・リアリティを他人に委ねるような人に負ける気はしないわ。こんなとこにいないで、さっさと帰りなさい」みたいなことを言って、レールガンをぶっぱ、どかーん、だった。これくらい冷めているというか、距離感を持っているほうが美琴らしいし、レベル0とレベル5の相互理解に対して一応の決着をつけられるんじゃないか、とおもう。そのせいで、ポルターガイスト編で黒子 <-> 初春だけじゃなく、美琴や佐天さんも、妙にギスギスしちゃっていて、あんまりよくないとおもった。

禁書目録」も「超電磁砲」も、設定から何から中二病のにおいが漂っていて、基本的に我慢していないかんじなんだけど、突き抜けてしまっているのであまり気にならなくなる。とおもう。それに、中二病というのも、見方を変えれば、いつかの自分の理想であり、つまり中二病ぷんぷんということは、「ぼくがかんがえたさいきょうのナントカ」ともいえる。

なんだかんだいいつつ、結局、「ここ数年で、なかなか熱いアニメ」として視聴済みリストに入ることになった。アニメの「禁書目録」と「超電磁砲」の原作を読んだので、妹達編をぜひとも超電磁砲二期としてやってほしいところ。