今年と来年

この記事は筆者が見た夢を一人称視点で叙述した内容です。事実ではなく、実際の人物等とは一切関係ありません。

受験が待ち構えているので、あまり節目だということを感じないし、どちらかというと年度末のほうが、気持ちが入れかわるんだろうなあ、とおもう。今年(受験勉強)の総括と来年(進路決定後)の抱負。

受験勉強の総括

3月〜6月は鬼のように勉強をしまくっていたのだけど、7月あたりから心身ともに調子を崩しがちになって、思考が偏り、被害妄想にとらわれるようになった。
すべて自分に問題があるのであって、周りの誰かに何かをされたというわけではない。ようするに、自分の精神が脆弱で、ひとりで勉強を続けるということに負けるようになった。
それでも、なんとか持ち返してきて、成績もいくらか伸びた。もともと、高校時代にろくに勉強をしておらず、伸びしろがかなりあったので、当然といえば当然かもしれない。
益のない話だが、偏差値で言うと、現役には50ほどだったのが、現在では60ほどに伸びた。点数や偏差値などの数字にすると、成長が感じられて、精神が安らぐ。
浪人するにあたって志望校を変えた。受検科目やそもそも大学受験への知識不足で志望校の選択範囲が狭かったこともあって、見直すいい機会だとおもったので。学科などを踏まえたうえで、さらにレベルの目安としての偏差値が60〜65くらいの大学を選んだ。寮があることや、東京でないことなどもさることながら、これだけ高い目標を掲げて、達成することができれば、いつも楽な方向へと逃げてきた自分の中のなにかを変えられるとおもったから。
はっきりいって、雲のような目標で、「人間性が成長すればいい。その結果として受かったらいいね」くらいにしか考えていなかった。あくまで非現実的な目標だとおもっていた。
ここに来て、確実に射程圏内(模試などの数字を見る限りで)に入っている。自分で「頑張った」という自覚がないので、なんともいえないけど、力はついているのかもしれない。
成長したのかどうか、しているのかどうか、現時点ではっきりと言うことはできないけど、もう一度受験するということを決めたのは間違いではなかったかな、とおもう。しかし、では、もう一年、浪人するかどうかといわれれば、はっきりとNOと言うだろう。これ以上、親に迷惑をかけられないだとか、周りの視線が辛いだとか、いろいろな理由があるだろうが、もう一度、浪人する精神力がないというのが大きい。精神を削る一年だった。特に生活に支障が出るレベルではないが、もう一年、このような生活を送れば、間違いなく生活に支障をきたす精神疾患を抱えるだろう。そういった確信があるので、二浪はしないし、できない。
12月末の時点では試験すら始まっておらず、もしかしたら試験でとんでもない成績(良くも悪くも)を出すかもしれないが、それはおれには不可知であり、目前に控えている、センター試験と私大一般試験に向けて粛々と準備を進めるしかない。
なんにせよ、「辛かった」と、この生活を過去のものとできるよう、新しい生活ができるように、残り少ない時間を過ごしたい。

新生活へ向けて

勉強のこと、過ぎ去ったことにばかり目を向けがちで、それが原因で偏屈な思考に捉われた。なので、明るく、楽しいことを考えたいとおもう。
無事に志望校に合格すれば、北海道を出て、一人暮らしが始まる。他の同級生より一年遅いスタートだが、そもそも友達が少なく、進学先、就職先での新生活の話題を聞かされて憂鬱な気持ちになったり、劣等感に苛まされることが少なかったので、あまり問題ではない。
受験勉強に集中しなければならない、ということで、先送りにしてきたことを、少しずつでも消化していきたいとおもう。

インテリア

一人暮らしで、生活の主体が自分に変わることで、生活の方向性を握る自由と責任を手に入れることができる。たとえば、インテリア。
住居選びから始まり、家具の選定、それらの配置、使用する上でのルール、などを決めていく。
収納や整理が苦手なので、ものは少なくしたいし、気にいった家具の配置がみつかれば、それを維持しようと整理を心がけるので、インテリアにはこだわりたい。今から楽しみなことのひとつ。

プログラミング

去年から今年にかけて、プログラミング言語に触れるようになった。といっても、「コードを書く」という量ではないし、そもそも成果物がない。aereal.orgで動かしているブログも、完成品のサンプルがあって、そこから機能などを足し引きしただけだ。
いろいろWebサービスのアイデアがあるので、さくさく作ってリリースしていきたい。あと、コードを書くことと一緒にテストなどへの知識も増やしたい。それらを踏まえて、Webアプリケーションフレームワークでも作ってみる。
触ってみたい言語もいろいろあって、それぞれ勉強しつつ触っていきたい。

  • JavaScript - (グリモンやVimpスクリプトなど密に自分とつながっているし、アニメーションなどおもちゃ的要素が高い、とにかく既存のコードを読んでいてわくわくする)
  • Perl - (はてなその他でアツイLLのひとつ、Plackに触れたい)
  • Ruby - (メタプログラミングおいしーれす^q^ 実用的なコーディングもさることながら、よりおもしろおかしいコードを探求したい)
  • Scala - (GAE/Jがアツイ、androidでアプリケーションを動かせる!)
  • IoLanguage - (オブジェクト指向を学ぶ上で触れると楽しいよ、的な言葉をみかけたので)

一応、上から優先度順のようなもので並べた。趣味で書くときは、とっつきやすさ、楽しさが大事だなあとおもう。とっつきやすさや楽しさは、言語設計だけに拠るものじゃないし、いくらでも可能性を見出すことはできるとおもう。時間を大切にしながらも、有意義に遊びたい。

写真

欲しいものが多いし、新生活で入り用なので、予算が厳しいんだけど、なんとかDSLRを買いたい。そして写真を撮りたい。
インターネットを通じて、たくさんの写真に出会って、その度にもっとこんな瞬間に出会いたい、とおもうようになった。
散歩で外に出るたび、残したい、「写真」に落としこめたい、とおもう瞬間に何度も出会ってきて、ケータイやコンデジで撮ってみるも、どうも「写真」にならない、ということがよくあった。おれの技術でカヴァーできていない面も多いのだろうが、ハードによってカヴァーできる範囲が広がるというのなら、是非、試したい。

ピアノ

引っ越したときにアップライトピアノを手放して以来、ピアノを弾いていない。ピアノを始める時期が遅く、最初から「ピアニスト」になることなんて諦めていたし、いまでも思わないけど、それでも「ピアノを弾く人」としての「ピアニスト」にはなりたい、とおもうようになった。
エレキギターやエレキベース、ドラム、ホルン、サックス、トランペットなど、いろいろな楽器に触れてきたけど、それらの楽器に対する価値観を形成する上で基準となったのはいつもピアノだった。バイエルなどをろくにやらなかったので、技術は程度が知れているが、自分の中での「楽器」の中心はピアノにあるんだ、ということを知った。
なによりピアノの音色は美しい。それに尽きる。
環境からアップライト、グランドは無理だろうが、電子ピアノでも買って弾きたい。

交流

キューイチ世代に入ったものの、大したことはなにもしていない。催しに一切参加していない。
平成生まれは、もう、珍しくなくなったし、なにより「若さ」は必ず失われるステータスだ。「若さ」ではない、技術力だとか、芸術だとか、なんらかの強さを持ち、なおかつ、それを常に磨いて光らせる努力をしなければならない。
おれは、おれだけのものではなくなっており、おれの一部となっている人やもの、現象など、すべてのために還元していかなければならない。
そうする上で、ある時は世代を越え、ある時は世代で隔て、よりすごい人間を見上げていかなければならない。すごい人間と視線を合わせるためには、同じ高さで立たなければならない。

勉学

大学で学ぶ。心理学という学問は、工具などのように問題に直接対し作用するような学問ではなく、それらを使用して解決に至るための方法論を扱うようなものではないか、という認識を持っている。そういった意味で、実用的ではない分野といえるかもしれない。もちろん、浅学であることは否めず、見当違いかもしれない。が、間違っていたのなら正せばよいわけで、それも含めて、大学で心理学に出会うということの意義は小さくないとおもう。
つまり、コードなどの技術、音楽などの芸術と組み合わせていくことで、切り開ける問題がより増えていくのではないか、という希望をもって、心理学に身を投じてみたい、と考えている。
共に同じ学問に身を投じる人間との出会いがあるということも、とても価値があるものだとおもう。
心理学を応用しながら、たとえばコードを書いたり、楽曲を書いたり、あるいはアプリケーションのUIや言語設計、楽曲の構成などを、心理学の視点から研究する、というのもおもしろいとおもう。
はてなの社風に興味があるし、アルバイトをしてみたいともおもっている。その中で、心理学分野の人間ということの強みなどがあれば、それをアピールしたいとおもっている。畑違いかもしれないが、そういう人間がやってくるのも、とても面白いとおもう。