上手くなりたい

f:id:aereal:20201217202001p:plainf:id:aereal:20201217202041p:plain

またホルンを吹きたいと思いはじめてから、もっと上手くなりたいと強く思うようになったし、社会人になって限られた時間で効率よく練習したいのでレッスンを今年の春から受け始めた。

我が事ながら日々上達 (というよりも勘を取り戻すというほうがしっくりくるか) が感じられて楽しくなる一方で、どうしても楽器が借りものであるがゆえに壁を感じるようになった。グレードとかこれまでの手入れ状態なども相応で、もう少しいい楽器で楽しく吹きたいな、と思って楽器を買うことを検討しはじめた。

本格的に検討しはじめたのが旅行から帰ってきたあとで、レッスンを受けている先生とお店にいくつか取り寄せてもらって試奏して選んだ。

買ったのはWenzel Meinlの205CLT. ガイヤー巻きの105と悩んでこっちにした。これまで吹いていた楽器よりずっといい音がしてスケールを吹くだけでテンションが上がる。

楽器を買うとワクワクしてテンション上がるけど、ずっと吹いてて自分の楽器を持つことに憧れていたホルンを買ったというのはけっこう感慨深いなあ。

普段はサイレントブラスを付けて練習しているけれど、音響のちゃんとしたところで吹く時間も増やしたいと思った。ホルンって他の大多数の管楽器と違って客席に直接音が飛んでいかないので、環境と渾然一体となって演奏する感覚が強い。

満足することなく練習してもっと上手くなりたい。

「あ、この人は今知ったかぶりをしているな」と気付く瞬間が増えたように思う。自分が深い理解を得たのか、敏感になったのか、そういう人が周りに増えたのか、あるいはいずれかの複合なのかはよくわからないけれど。

どういう時に気付くかというと、ある話題を広げようとせず断じようとするときがあって、そういう仕草が防衛的に映る。それ以上掘り下げるとぼろが出るので線を引こうとしているように見える。

しかし書いていて、単にその人の浅学ゆえに既に底を見ていると信じ込んでいるのかもしれないな、と思った。

ものすごく上から目線でものを見ているような言い方をしている気もするけど、そういう場面に出喰わすと広がるはずだった話題に天井が設けられてしまって、せっかくの芽が潰れてしまったなあと惜しむ気持ちでいっぱいになる。

こういうことがあってこうなんですよね、と話すと、さらにこういうところもあるんだよね、と新しい視点をもたらしてくれる周りの人と話すのが好きなので、そういう楽しみの芽は育てていきたいし、だらだらと生きながら時間の経過と共に半ば惰性で重なってきた知識にあぐらをかくことなく、発見に喜びを感じつづけたい。

最近、職業柄を意識して事実と見解をはっきり分けて述べることを意識し、事実は事実とわかるように断定調で話すようにしているのだけれども、言い切る言葉の強さだとか事実を人に伝える立場の優位性みたいなものにだんだん意識が歪んできている気がする。

いかんな、と思っているのでもっと楽しくいきたい。

アメリカで催されるカンファレンスに参加することになった。同僚数人と一緒にモノレールに乗って羽田に向かう。

既に航空券を買っていたけどよく考えたら出張扱いで旅費は出るのではと気付き、払い戻して買い直そうとする。

調べるとなぜかヘルシンキ経由でサンフランシスコ? に行く便があって、それに乗ろうかちょっと悩む。

A moment.

旅行の写真を少しずつ上げている。写真ブログを見るたびいい写真ばかりで溜息が漏れる。

淀みなくいい写真だなあと思えるのは、相当いいことなんだろうなあ。写真に限らず、なにかと考え込んでしまいがちなので、手放しでこれはよかったと、一応は自分に帰属するものに対して評価できることはきっとすばらしい。

自分に帰属しているとかいないとか、そういう文脈に認識を歪められずに、ただ良いとか悪いとか好きとか嫌いと言えるのは、それだけの強度があるからだと思う。

個人的な写真も好きだけれども、自分が目指すものはなにかと一言で表すならば、そんな「強い」表現だろう。

恋は光

1巻を読んだら引き込まれたので、まとめて買って一気に読んだ。

恋をしている人が光って見える主人公を中心としたラブコメ。登場人物が達観しているというか自分自身を俯瞰して見られる人たちばかりなので、自意識に呑まれて暴走して話が動くような類の物語ではなく、ひたすら恋とはなんなのかと悶々しながら起こす行動が少しずつ他人に刺激を与えて進んでいく……そういう物語。

みんな内省的なのにたまに突飛な行動をするのでどんどん話が転がっていくのがおもしろい。けど確かに、いくら物思いに耽りがちな人であっても学校や職場にいれば少なからず人と関わっていて、人と関わるということはなにかしら行動せざるをえないよなあ、とか考えていた。

北代さん、最初はいわゆるラブコメで主人公をサポートする男友達みたいな人なのかなと思っていたらなんと渦中の人で、というのがいい。1話のやりとりを回想する話が最初の山場だった。
なんで西条さんはあんなに堂々と「いないだろう?」「好きになったことないだろう?」なんて言えるのか、いろんな意味で……。

北代さん、表情豊かで髪型や服装がころころ変わって可愛くて好きなんだけど、そこはかとなく薄幸なかんじがする (作中でもそういう評価を面と向かって言われている) なあと思ってどんより暗い気持ちで読んでいたら、6巻でまさかの……ですよ。

2人にあわせて自分も「え?」ってかんじ。しかしこれはガッツポーズものだった。

次巻で完結するらしく、はたしてどうなるのか。『クズの本懐』みたいに全員幸せにならない平等エンドなのか、『ニセコイ』みたいにルートが確定するのか……。

しかし北代さんが積立てた薄幸フラグは6巻の急展開をもってしても余る気がしていて、もう一発卓袱台返しが来ないかドキドキする。なんにせよ7巻が楽しみ。

恋は光 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

恋は光 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)